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第二話 早速バトルに突入しますが、主人公空気なのはご愛嬌


「で、俺らは今回は何をすればいいんだ?と言っといてやる」


最初に口を開いたのは日本人なのに青髪で十字架のネックレスをしている時雨…ここでは外国との過度の接触は禁じられている。主に西洋諸国とロシアについては特に厳しい。なんでかって?そいつは…あれだ、やばいんだよ、色々と。


「闇に紛れる任務は嫌いなのですよ~」


次に口を開いたのが日本人なのに金髪でロングの遥だ…なんで下で読んでるかって?そいつは、まぁ、強制というわけさ。HAHAHA☆


「別に人を殺すわけじゃないわ。今回の任務は外国の魔術師との接触よ」


一応、隊長と言うことになっている凛が答える。こっちは純日本人みたいな黒髪でポニーですな。


「どういう事だ。我らは外国人との接触は控えるべきだと上から言われているだろう」


それに反論したのが源流、めんどくさいのでりゅうと呼んでいる、俺の本当の意味での仲間である奴だ。

ここにいる奴らは全員魔術師であり、魔道街の中の魔術師の中でも最高位トップクラスを誇る精鋭だ。

だが!俺は!違うんだ!!


ここにいる奴のランクは大魔導師だ、それに比べ、俺は魔術師のクラス。

ランクの説明をすると、魔力使いが最低ランク、その次が魔術師、んでもう一つ魔導師のランクがあって次に大魔導師、最後に魔法使いとなっている。

魔法使いのランクに位置する人間は魔道街の中で二人だけ、その内一人は行方不明です、はい。

御託は良い、本題に移ろう。

要するに俺弱!みたいになってます。基本、後ろでちまちまやるタイプです。

自分、小物ですから、自分、魔術師とか言っておいて純日本の陰陽師ですから。

日本最高!イエー!!


…グスッ


んなこたあどうでもいい!


「その目的はなんだ?」


「知らないわ。接触しろってだけ」


突慳貪つっけんどんに言い放つ凛を真っ直ぐ見つめるが嘘の証拠である瞳孔の開きや息の乱れが一切無い。


「じゃあ、行くか。と言っといてやるよ、このアホども」


時雨の一言で、ビルの屋上から迷わず俺を除いたすべての人が飛び降りた…あれ?俺のけもの?


「いいえ、貴方はそこで狙撃の準備をしてなさい。万が一の可能性を考えてね」


あれ?俺の心読まれた?大丈夫?俺の心の壁はこんなんで大丈夫なのか!?


俺の心「大丈夫だ、問題ない!(キランッ)」


うざいな、俺の心…まぁいいか、どうせ俺の心だ。


一人ごちてから術式の起動を開始する準備をしまーす。周囲の方は黄色い救急車に乗ってお待ちください。


赤青白オキロバカドモ目遠銃在トオクヲミスエロ目鏡雄才ミエタナラバマヨワズウテ。赤の遠距離狙撃術式。


            頭蓋粉粉レッドポイント展開」



詠唱ってめんどくさいよね。

え?詠唱覚えられるのかって?愚問だな、君たちの疑問にしょうがないから答えてやる。

命が懸かれば人間なんでも出来るもんさ。


暗い闇に赤の花が咲く

周囲の光の輝きを消し飛ばすように爛々と赤薔薇が咲いている

中央には左目を瞑り、右目を赤色に輝かせている宍戸の姿


彼の意識は、時同じくして魔術師との接触を試みている仲間の下にあった




                 ★■★■★■★



「なぁ!宍戸一人で大丈夫なのか?あいつ、凄い弱いぞ、と言っておく」


「大丈夫よ!それに、あっちが仕掛けて来なければ大丈夫だもの」


物凄い速さでコンクリートで出来た道を駆ける

轟々と鳴り響く風の音に負けぬように、彼らは四肢に力を込め、声を大きくする

といっても、声を発しているのは時雨と凛だけだ

後ろで走る源流と、その背中に負ぶさっている遥は静かだ…遥に至っては寝ている


「というかどこの魔術師だよ!、と言っとく裏腹でちょっと推測できてる俺に腹が立つ」


「あら、だったら話が早いわね。簡単よ、イギリス魔術史の中でも最大勢力を誇る、

英国魔術協会よ」


「…で、その最強魔術師の巣窟ともいえる時計塔のなかから何が出てくるんだ?」


なんともいえない顔をしてため息混じりに言葉を吐き捨てる時雨の言葉に答えるように、ここにいない第三者の声が周囲に響く


「お話中悪い。こちら狙撃手スナイパー。相手を見つけた。場所は其処から道なりに行って弐百mほどだ」


遥か数キロはなれる宍戸衛の声だ

瞬間に凛は判断する


「了解。貴方はそこで待機。何かあったらすぐに連絡を頂戴」


その声と共に、ざざっとノイズが入る…そして、声が聞こえなくなった


「とにかく、まずは接触するわよ」


そう言うと凛は何を思ったのか、頬をパンっと叩く

そして、轟音響く風の奔流の中に再度踏み出す


距離は弐百、時間にすれば15秒ほどでつく

そう考えて、四人は走る速度を速めた




              3



暇だな…

いや、あれだ、今俺はビルの屋上に居るんだ…といっても最初の方から移動はしてないけどな。

術式、頭蓋粉々《レッドポイント》の効果により、数キロ先の凛達、それに英国魔術協会の人と思われる二人の人影を目視している。

………おっ!接触したみたいだ。じゃあ、さっきの術式の応用でも披露してやろう!


鬼畜少年キチガイドモメ耳傾心聞トオクノオトヲキキヤガレ


ふう…これで聞こえる筈だ!おまんら!心して聞けよ!!




              4



「あんたたちが協会の人?」


自己紹介も挨拶も一切無い簡素な言葉を投げつける


「そうだ」


凛の問いかけに短く応じたのは左側の金髪の男性だった


「今回の件については何か知ってることは?私たちは生憎上からの情報が一切無いの」


それに切り返すように堂々と自らの手の内を見せた


「今回の件の目的は幾つかある」


「それはなんだ」


凛に次いで、流が問いかけた…流さん!がんばって!今度は長い文を言ってみよう!

無愛想な流の問いかけに答える様に一歩前に出たのは右側の女性だ!…美人だ!綺麗だ!


「一つ、アメリカの動きがおかしい事を上に伝えてって事と、それに警戒をして同盟を結びましょうということよ」


流暢に日本語をスラスラ話す女性の髪色はオレンジだ…ん?なんで髪色に気をつけるかって?ばーか、髪色によって人の印象が変わるんだ!


「そして、これが一番重要なのだが、それこれ関係なしに、周辺の奴らが私たちを殺そうとしている。此処は共同戦線を張るぞ」


金髪の男性さ~ん?何言ってるんですか?まったくもー…敵発見、撃ちぬくぜ!!

敵を発見したから~僕は~凛さんに伝えるんだ!届け!僕のこの熱い思い!!


「思ってることも全て聞こえているわよ。敵は目視出来る範囲で何人?」


「あれ?聞こえてましたか…まぁいいや、数は20人ほど、援護する」


「了解、狙撃後は戦闘態勢に入って」


「オーバー」


さて…いっちょやってやりますか


「粉々粉砕フットベムシケラッ!!」


そして、両手から、赤い流星が狙い違わず、狙いを定めた魔術師一人の頭蓋を撃ちぬいた

感想・評価をください!!

僕は…もう…評価がないと生きていけない体なんです!!


なんだってー

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