駄菓子屋さんが減った件について、ぼんやり思う事…
どうも、どうもどうも。
いい年をしていまだに毎週何らかの駄菓子を買ってもぐもぐしているものです。
本日は駄菓子屋にまつわる思い出なんかをつらつらと書いていこうと思います。よろしければお付き合いくださいな。
私、駄菓子が大好きなんですよね!
育った家のすぐそばにお菓子屋さんがあったので、物心付いた時にはもうすでに常連だったんですよ。初めてのお買い物も、初めてのお使いもここでした。お店のおばちゃんにもずいぶんお世話になりましてねえ。
お菓子屋さんはもともと和菓子屋さんでして、ショーケースで饅頭を売りつつお菓子も販売しているような感じで、わりときれいなお店だったんですよ。土間ではあるけれどごみひとつ落ちてなくて、きれいに真ん中の平台に市販の駄菓子が並んでいて、霜は付いているけど定期的に除去されて清潔が保たれているアイスケースがあるようなお店で、大人たちの信頼が厚いお店でした。
小学校に入ってそろばんに通うようになったころ、別の駄菓子屋の存在を知ったんですけどね。
なんていうか…ちょっとアレな感じのお店だったんですよ。
なじみのお菓子屋さんを二倍にしたくらいの暗い感じの土間にずらっと駄菓子が詰まれてて、全体的に汚くて、くじやおもちゃがぐちゃぐちゃに並んでて、出入り口にはヒビの入った20円のガチャガチャ筐体が並んでて、サビだらけのアイスケースは霜を掘りながらいつ投入されたのかわかんないような棒ジュースを取り出すような感じの店でしてね。
まさに《駄》菓子屋という感じで、裸のチョコドーナツやひとすくい10円のあられ、粉だらけのアメに手でつまんで取り出すせんべい、カビの生えたカステラなどなど、結構ものすごい管理下で経営されていて、大人たちの不人気がものすごかったという。
安いし、とにかくお菓子の種類が多いので大人気ではあったものの、わりとアウトな面も多くて印象深いんですよ…。
20円のガチャガチャで1000円分の金券が当たるという、マジックペンで汚い文字が書かれていたアヤシイくじを売っていたり、おばさんやおじさんがくわえタバコで店番をしていたり、足元にタバコの吸殻や誰かの落としたお菓子のクズなんかがが散乱していたりしましてですね。
たまに若いお姉ちゃんが店番に立つこともあったんですけど、それがかなり…、結構気の毒な感じだったんです。
泣きながらそろばんをはじいていたりすることもあったので、今にして思えばいろいろあったのかなあと思うのですが、当時は10歳にもなっていなくて何の力にもなってあげられなかった。たまにどうしたのと聞かれていたりしたけど、大丈夫だよというだけで…。
なんていうか、だんだんと……、足が遠のくようになってしまったのですよ。で、、、中学生になったあたりで、火事を起こして燃え尽きたという。
わりと昔の駄菓子屋ってのは、アンタッチャブルな感じのお店が点在していたようにも思うんですよね。
学校の裏にあった小さな駄菓子屋はおじいちゃんおばあちゃんがやってたんだけど絶妙にぼけてて…完全に道徳心ありきで経営していたし、線路横の駄菓子屋は野良猫の子供をもらってくれたら1000円分駄菓子をあげると豪語して…いやな感じの出来事が起きて学校問題になったし。隣町の駄菓子屋では鉄板で己の手のひらを焼いてしまった子供がいたし、お気に入りの子どもを贔屓する店もあったし、セコイ事を言って不良品を売りつける店もあったし、計算ミスを装って余分に金を取ろうとするばあさんもいたし。
なんだろう、確かに良いお店もあったけれど、オイオイと思うようなエピソードの方が印象に残ってしまっているという。
めっきり減ってしまった駄菓子屋ですが、経営難や次世代の不在という残念な背景ありきの閉店以外にも…、無事駆逐されたパターンなんかもあるのではないかとですね。そんなことを思ってしまうくらい、残念な出来事に恵まれてしまった私の子供時代ェ……。
今ある駄菓子屋さんは、どこもいい感じですよね。
キレイだし、明朗会計だし、怪しくないし、腐ってないし、きれいな袋に入ってるし、有料だけどレジ袋もあるし…怒鳴られずボッタくられず怖くないなんて、ホント平和そのもの!!
通販なんかもあるので、駄菓子ファンとしてはうれしい限りです。
ついつい必要以上に買い込んで、脂肪を蓄える要因となってしまうのが大問題ではあるんですけれども。
姿を消してしまったものもずいぶん多いですが、まだまだ魅力的な駄菓子はたくさんありますのでね!!
これからも私は…、小売り店で、コンビニで、問屋で、イベントで、スーパーで、通販で…、いろんなお菓子を豪快に買いつつ、経済を回していきたいなあと思っている、というお話でした。