表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイ

昨日自殺しそうになったけど、もう大丈夫だ! 死ぬほど恩返ししてやるからな! 覚悟しとけよ!

作者: 七宝

 良くない行動を起こしてしまいそうになったので、自分への戒めとしてここに記します。私が今ここに生きているという奇跡を、命の尊厳、大切さ、素晴らしさを忘れてしまわない為に。

 さて、世の中とはどういったふうに動いているのでしょうか。私がいなくても回っていくのでしょうか。ええ、当然問題なく回っていくことでしょう。


 では私は何のために生きているのでしょうか。こういうことって、誰でも人生で何度か考えますよね。私は人一倍考えてしまう方でした。そうやって何度も考えた結果、現時点での結論が出ています。


『特になんのために生きている訳でもない』


 こんなことを書くと心配されてしまうかもしれませんが、私の場合はこれでした。でも心配ご無用! 私はこの結論が出たことで「じゃあ自分で決めていいんだ!」とポジティブになったのです。


 元々私はうつ病で障害者手帳を持っていましたが、今はスーパー元気マンなので8年ほど更新していません。当時はとても自己肯定感が低く、常に周り人の顔色をうかがう日々でした。カウンセリングの先生の顔色までうかがってしまう始末です。


 その頃に先程の結論に達し、自分の生きる理由を自分で設定しました。『好きなことをして楽しむために生きる』と。以前書いたエッセイでも同じようなことを言いましたが、私が楽しくなきゃ生きててもしょうがないと思ったんです。


 そこで私は自分の好きなことを考えました。するとすぐに答えが出ました。私は昔から『ふざける』ことが好きだったのです。ふざけていれば楽しいし、マイナスなことを考えなくて済む。うつ病だった頃はなぜかそのことを忘れてしまっていました。思い出せて良かったです。まあ今でも時々忘れてしまいますが。


 そういう訳で、今のふざけまくりスーパー元気マンの私が誕生しました。それからずっとスーパー元気マンだったつもりなのですが、違っていたようなのです。昨日、自分の命をぞんざいに扱ってしまいそうになりました。


 ここ最近続いていた不運で心がやられていたようなのです。それでも自分ではスーパー元気マンのつもりだったので気がつきませんでした。不思議ですよね、自分のことなのに自分で気づけないなんて。


 私の悩みなんて本当に小さなことで、いじめを受けている人やパワハラを受けている人たちに比べたらマシかもしれません。でも、理由の大きさなんて関係なくて、突然死にたいって思っちゃうんです。実はうつ病治ってなかったのかな?

 

 私は人に迷惑ばかり掛けている本当のクズ人間なんです。大好きな人たちにいつも迷惑を掛けている自分が許せませんでした。これが今回の話の発端です。


 すみません、これを書いている今、涙が止まらなくなっています。本当に最低な人間だなと感じてしまっています。でも! とりあえずハッピーエンド(エンドと言っていいのか分かりませんが、今は超元気に生きてます! 泣いてるのは書きながら思い出してしまったから)にはなるので最後まで読んでほしいなぁ!


 ということで、クズ人間改造計画が始まります。計画を考えた時は感情のままに動いていたので、これからおかしなことを書くことになります。


 私は性格が良いとよく言われます。でも性根が良くないのですかね、人としてダメな行いをしてしまっていました。もちろん今まで何度も生まれ変わろうとしました。しかし、根っこと言うだけあって人の性根はなかなか直らないもので、同じことを繰り返してしまい今に至ります。


 ここで私は『本当に死んで生まれ変わらないともう直らないんだな』と思いました。良くない考えです。確かに人の心とはそうそう変わるものではありません。バカは死なないと直らない、なんて言いますし。でも、死にたくない。でも、このままだと自分はずっとこうだ。


 しばらくの葛藤の末、私はとんでもない結論に至りました。


『致死量の半分の毒を飲もう』


 です。何言ってんだって話ですよね。でも、その時は自分が天才に思えたんです。私は死にたくありませんでした。なので、死ぬ可能性のあることをすることで、生まれ変わる覚悟を決めようとしていました。


 半分飲んで何%の確率で死ぬのかは分かりません。もしかしたら致死量の半分ではそもそも人は死なないかもしれない。でも、これを試せば覚悟が決まるのではないか、もし死んでしまったらそれはそれで仕方がない。運が悪かったんだ。とその時は本気で思っていました。


 私は基本的に人の人生は運で決まると思っています。どんな環境の国のどんな家庭に生まれるか。どんな友達と過ごすか、どんな学校に行くか、どんな会社に就職するか。


 人生なので自分で決めることもありますが、そこにも運要素があります。会社は自分で決めるものですが、入る前は良さそうだったけど、入ってみたらブラックだった。なんて話もざらにあるわけで。その人のリサーチ不足もあるかもしれませんが、入る前に説明を受けた社内の人間に騙されているわけです。運悪く。


 努力は報われるとよく言いますが、そうでもありません。努力をすると報われる可能性が上がるとは思いますが、努力が報われない人間はたくさんいます。幸いなことに私は、してきた努力は報われた方です。これも運が良かったのだと思っています。


 この投稿している小説もそうです。どれだけ頑張って書いても伸びない人もいます。これも私は恵まれている方です。たまたま私と趣味の合う方々の目にとまり、ファンとまではいかないかもしれませんが私の作品を楽しみにしてくれている人がいて、すごく支えになっています。運が悪ければ出会えなかった方たちです。


 もちろん突出した才能があればすぐに人気が出ることもあるでしょう。天才というやつです。でも、これも運だと思うのです。天才に生まれるという強運。努力の天才という言葉がありますが、確かに死ぬほど努力が出来るというのは才能だと思います。


 長々と運の話が続きましたが、私が言いたいのは最期の運の話です。人の死は運要素が強いと思うのです。歩道を歩いていて車に轢かれる、重い病気になる、長生きする、など運によるものが多いと思うのです。


 この中でも病気がほとんどを占めるわけですが、これこそ運だと言えるでしょう。その人の落ち度があるわけでもなく、突然降りかかる災いなのです。


 私のうつ病もそうです。一時期自分が悪いんだと自分を責めていたのですが、先生に「たまたま運が悪かったんだよ」と言われて少し気が楽になったことがありました。

 

 なので、私も自分の最期を運に委ねようと思いました。今考えると、毒を飲まなければ死ぬこともないんだから、もはや自殺と変わりません。


 毒を半分飲むことを決めた私は最後の晩餐として1人でお寿司屋さんに行きました。お金が本当にないので回転寿司です。豪遊しました。


 生き延びた時のために後遺症が残らない毒を選ぶ必要があったので、少し調べました。そういうことを調べると1番上に相談窓口の電話番号が出るんですね。初めて知りました。


 調べ終わった私は良い寿司を注文しました。その日はお寿司を食べるまで何も食べていなかったので、腸が動いていませんでした。少し食べると腸が動き出し、便意を催しました。すぐにトイレに行きました。


 個室でうんこをしていた時、めちゃくちゃに泣いてしまいました。みんなに恩返ししてから死にたかったなぁ。私は本当にダメなやつだなぁ。色んなことを考えてとにかく泣きました。

 

 豪遊してお会計をしようとしたところ、目玉が飛び出るような値段になっていました。こんな値段なら、焼肉に行くんだった。


 目玉が飛び出るようなお会計のせいで毒が買えなくなってしまいました。毒買えないのかぁ。そう思った瞬間、また涙が溢れてきました。


 そうだ、私は色んな人にお世話になって迷惑もかけてきたけど、誰も死ぬことなんて望んでいないはずだ、と思いました。私が自分を許せないというだけで、周りの人は皆優しいのです。自分を甘やかしてしまうのでそれが辛いところでもあったのですが、幸せなことだとも気がつきました。


 毒を半分飲んで確率で死ぬんじゃなくて、自分を今まで助けてくれた人たちに死ぬ気で恩返ししなきゃなって思いました。その後友達にLINEしたら慰めてくれました。


 死ぬほど恩返ししてやるからな! 覚悟しとけよ!

 暗い話を読んだあとは狂った世界のお話を読みましょう。『ナコの街』(https://ncode.syosetu.com/n1948ho/)感想0のレビュー1という珍しいタイプの作品です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 私は大ファンですよ!! 私は人の作品をレビューして回る習性があるので全てのブクマとお気に入り作者さんを非公開にしているのですが、猫大長老七宝さんはお気に入りユーザーで、嫌なことがあるたびに更…
[良い点] 人生生きてナンボですよね。 回転寿司で豪遊、私もやってみようと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ