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6月18日 背番号発表

 監督「じゃあ、明日の試合の背番号を渡していくぞ」


 俺たちは、明日に向けて背番号の発表が行われようとしていた。


 全員「はい!」


 監督は、マネージャーの中井から背番号を受け取った。どうやら、背番号だけでなく、名前が書いた紙も持っているみたいだった。


 監督「はい。1番、橘」


 チームのエース橘は、堂々と前に行き、勢いよく背番号を受け取った。


 監督「2番、橋本」


 橋本は、監督の近くにいたとこともあり、すぐ終わった。


 監督「3番、川中」


 ここまでは、波乱の展開はなかった。


 監督「はい。4番、定本」


 定本は、とても嬉しそうな笑顔を浮かべていた。ずっと健太郎を応援していた俺もなんだか嬉しい気分になっていた。


 監督「5番、佐伯」


 だんだん、背番号8が近くなってきた。


 監督「6番、八幡」


 ここらへんは、テンポよく進んでいく。俺は、手に汗にぎっていた。


 監督「次は、7番か。7番安田」


 次。こい、こい、こい。祈るように監督を見つめた。


 監督「8番、、、、、、山里」


 ためるなよ、ビビるじゃねえか。自分の名前が呼ばれ、少し落ち着いた。思いっきり声を出したい気分だったが、冷静を装った。


 監督「9番、小川」


 背番号8がついた布。ただの布なのに。


 監督「10番、竹田」


 自分でもこのためにやってきただけになんとも言えない気持ちだった。


 監督「11番、葛西」


 俺は、背番号を見つめていた。


 監督「12番、早川」  


 これまで、やってきたことが正しかったことを実感することができた。


 監督「13番、向井」


 一気に解放された気分になっていた。


 監督「14番、、、、。えっーと、塩尻」


 気がついたら、もう14番まで来ていた。


 監督「はい、次。15番、飯田」


 後ろの方から出て行った。


 監督「次。16番、田中」


 1年生にして、いきなりベンチ入り。大したもんだ。


 監督「17番、永谷。ちゃんとやれよ」


 同じセンターの永谷は、17番。もしかしたら、俺が17番だったのかもしれない。


 監督「18番、田畑」


 同じ外野手の田畑は、笑っていた。


 監督「えっーと。次、19番、山田」


 山田は、俺の後ろから前へと進んできた。


 監督「最後。20番、小山」


 ここで、ベンチ入り20人が決定したのだった。

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