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5月18日 ミーティング

 昨日の練習試合で大敗してから、一夜が明けた。今日は、月曜日ということもあり、オフ日だった。聖徳高校のキャプテンは、川中。副キャプテンに俺と八幡。今日は、昼休みにキャプテンと副キャプテンだけでミーティングを行っていた。チーム状況が悪いとはいえ、これだけ大差で負けるとモチベーションも上がらない。

 投手陣は、15失点と散々な結果になったが、打撃陣は、8安打2得点とそこまで悲観する内容でなかった。


〈練習試合〉

 聖徳高校 2ー15 道和高校


 打撃陣

 1番 山里侑大  センター   3打数1安打

 2番 安田智久  レフト    4打数1安打

 3番 橋本涼太  キャッチャー 4打数1安打

 4番 川中衛   ファースト  4打数0安打

 5番 佐伯浩二  サード    3打数2安打

 6番 橘怜衣   ピッチャー  1打数0安打

 7番 八幡修也  ショート   3打数1安打

 8番 飯田徹   セカンド   2打数0安打

 9番 小川純希  ライト    2打数2安打

    田畑誠   途中出場   1打数0安打

    定本健太郎 途中出場   1打数0安打

    早川直人  途中出場   1打数1安打

    山田悠太  途中出場   1打数0安打

    竹田衣玖  途中出場   1打数0安打

    葛西弘毅  途中出場   1打数0安打

    田中優聖  途中出場   1打数0安打


 投手陣

 橘玲衣  3回 6被安打 3四死球 6失点

 竹田衣玖 4回 8被安打 5四死球 5失点

 葛西弘毅 2回 6被安打 3四死球 4失点

   

 3人のミーティングでは、ミスが多かった打撃についての話が多くでた。道和高校の投手は球速が速く、変化球もいい。そのため、ただ打つということには意味がない。狙い球を絞ったり、打つタイミングが重要だった。

 特に6回の攻撃について話をしていた。この回は、監督からの指示で、直球と変化球のどちらかに狙い球を絞って打席に立つように言われていた。その指示がよかったのか、八幡と小川がヒットを打って、チャンスを作ることごできた。しかし、ランナーを出しただけで得点にはつなげることはできなかった。

 川中や八幡は、6回の攻撃について、得点圏にランナーを進めたが、点数をとれなかったことを指摘していた。一方、俺は、7回以降の攻撃に対して不満を感じていた。狙い球を絞ったならその次の回にも活かすことができたが、監督の指示がないと、狙い球を絞ってバッティングをしている選手は少ないように感じた。俺にとって簡単に思えるようなことが、他の人にとっては難しいのだろうと感じていた。

 仲のいい健太郎には、常に言われていた。「お前は、なんでもできて羨ましい」と。俺からしたら、他の奴より頭を使っているだけなんだけどなと常に頭の中で思っていた。健太郎は、小学校から同じ野球チームにいたので、かれこれ9年近くの付き合いになっていた。そんな、健太郎は、5月のGW頃からスタメンを外されていた。昨日も代打で出場するも、三球三振と見せ場がなかった。セカンドは、レギュラーが決まってないだけに、もう少し打てばスタメンで使ってもらえる状況だった。

 健太郎は、野球も勉強もそこそこできるが、飛び抜けてできているわけではない。野球も勉強もできる俺からしたら、健太郎が少しもどかしかった。性格もよく、誰よりも仲間思いで、熱い男で、俺にとっては、ホントの親友みたいだった。後半は、ミーティングをしながら、健太郎のことをずっと考えていた。

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