9話 こうなった
ふわぁぁ、、、
この一連の出来事でかなり疲れたらしくものすごい眠気と闘いながら指定されていた合流地点に向けて車を走らせていた。
案の定ほかの三人は爆睡しているらしく、さっきから眠気を間際らそうと何か質問したり話したりしても誰からも応答がない。
「ここらへんかな」
合流地点に指定されたのはスカラー地区に隣接されているモルタウン地区の赤い看板が立てられている廃ビルだった。
車を停められる場所に停め三人を起こす。
「つきましたよ!」
後ろの二人に声をかけながらカイを叩く
「んぁ、ついたぁ?」
サリィが目を覚まし続いて、カイがため息を漏らしながら目を覚ました
「サリィ隣の子も起こしてあげて」
「わかった!」
初対面の人を起こすとは思えないほどの勢いで女の子を揺さぶる
「ちょっと!サリィ!――――――――
「ッ!何!」
女の子が飛び起きる!
「やっほー起きた?」
サリィが陽気に話かける
「起きてるでしょ!みりゃわかるでしょ!てかあなたたち誰?」
いかにも何なの?といった感じに憤りを覚えている感じだった。
「わたしはサリィだよ」
続いて紹介する
「私はリナこっちはカイ」
「別にどうでもいいわよ、私に何の用があるわけ?」
「別に君に用があるわけじゃない」
カイが答える
「は?あなたたちが襲ったんじゃないの?」
少女が終始不機嫌といった感じで応答する
っていうかもうちょっとお淑やかな感じだと思ってただけあってギャップがすごい
やっぱ外見も性格も美少女な美少女なんてそういないもんだな
助手席のカイに耳打ちをする
「あのこの子もしかしてつかまっている間ずっと寝てたか何かで全く覚えてないんじゃないですか?船での事」
カイが顎に手を添え少し考えた後
「かもしれないな」
といった後に
「まぁいいそろそろ時間だ、行こう」
と続けて車を降りたため私たちも続けて降りる
もちろん少女もサリィに引っ張り降ろされる
ビルの中に入り何階か上った先の廊下の突き当りにある部屋の真っ赤な扉
そこを開けるとカナメさんがいた
「やぁ、いつぞやぶりかな?リナちゃん」
ニコニコしながら陽気に話す
「お久しぶりです」
ぺこりと若干頭を下げながら返答する
するとカイが
「今回の依頼の少女だ」
そう短く言い金髪少女の背中を片手で押す
「さわんなッッ!」
カイの手を払い私たちから逃げるように部屋の角に行く
「何なの!あんたたち!依頼?意味わかんないんだけど」
周りの雨の音にも負けないくらい激しく怒鳴る
「まぁ、そう怒んないでまず話を聞いてよ」
カナメさんがタバコをふかしながら細い眼をして少女に言う
「黙れ!質問に答えろ!なんで私はこんなとこにいる?そもそもここはどこだ?」
ハッとした顔をして続ける
「そうだ、確か襲われて無理やり車に乗せれて、、、どこだ私はどこで襲われた?」
どうやら記憶がはっきりしないらしい
「ここはモールドシティのモルタウン地区だよ、あなたを助けたのはスカラー地区だけど」
「モールドシティ?私がいたのは、確かメーンジョイ、、、なんでこんな辺鄙のとこに?」
「メーンジョイ、、、」
この国の首都だ、最新の技術が盛りだくさんの高層ビルに、色鮮やかな広告、そしていろんな会社の馬鹿でかい本社ビルが立ち並びそんな街に住むのは薄汚いコネ野郎か、貴族や権力者、国媚び売るために多額の税金を納められる金持ちしか居住権を持てないような街になんでこの性悪美少女が?
カナメさんがうなづき口を開く
「そうそうあなたは誘拐されたの、誰にだか私もわからない、だけどあなたを助けるようにと依頼が私のところに舞い込んできたしかも多額の報酬でね」
ふうぅと煙を吐き話を続ける
「その内容にはあなたのいるとこまで全部調べがついていた」
少女が口早に
「誰から?」
「さぁ、匿名だったから」
「何よそれこういう裏の仕事的なのやってる人初めて見たけど意外とザルなのね」
フンッ!と鼻を鳴らしながら少女が言い放つ
「フフフどうかしらね」
カナメさんもにっこり笑って返すが多分怒っているに違いない
「それでこいつらは?今の話にこいつらが出てこなかったけど?」
「あら?気になるの?話の途中にさえぎってきたからもういいのかと」
余裕そうな笑みを浮かべている、、、大人げないな
舌打ちしながら少女が」
「あなたが来ればよかったじゃない」
「かんべん!」
笑いながら両手を挙げて
「私は戦えないよ、こう見えて情報屋でね、こういう人たちに仕事の情報を売ってるんだよ」
こちらを指さして笑う、どこに笑える要素が? カイとサリィに目をやるといつの間にか窓際でカイは煙草をサリィは大きなあくびをしていて、退屈そうだった
それを見たカナメさんが面倒くさいのは私もだといった感じに話を切り上げようと話題を本題に入らした
「そこで提案がある!」




