5話 それで
「サリィはどこ行っちゃったのぉ!」
「サリィは一人で大丈夫だろう、自分の身のほうを心配したらどうだ?」
そんな会話をしながらカイと二人で倉庫の路地を走り抜けていく
「いろんなところからいろんな音がする」
銃声、怒号、悲鳴、騒ぎ声などが各所で響いている
かなり大事になっていることだけはわかる
「かなりの事態になってるようだな、それにカナメの奴この仕事を私たちだけに依頼したわけじゃないらしいな」
「どうしてです?」
「どうしても何もこんなにたくさんの人間にそれも個々の集団に襲撃されることがあるか?それも同時に」
確かに、やっぱあの人は抜け目なかったかそれに情報屋だとか言ってたけど良い情報っていうより只単に自分のしてほしいことを依頼してきただけじゃんか。
なんかイラッっとしてきた
「ただ情報は正確のようだ」
見ろと言わんばかりに顎で指してくる
「うわ」
たくさんの黒服が銃を持って立っている。
このレンガの倉庫はそのまま港に直結している、そしてその港にはそこそこ大きな船が一隻停泊していた
大きな箱やら何やらが積み込まれている。
この地区の治安の悪さに大きく貢献しているのがこの港でこの地区ができたばかりのころは発展のための物資なりビルの建築資材などの搬入などに役立てられたが、この地区の成長が終わるとほぼ同時にこの港が使われることはなくなり、ろくに閉鎖もしないからごろつきどもがこうやって密輸などの都合のいい場所になってしまうその上に元々のこの地区の治安の悪さだ。警察もこの港だけに人員を割けずかといって生半可人数で摘発しようにも銃撃戦にでもなれば大惨事になるとかで全く対処しようしなかった結果がこれだ
「どうするんですか?」
「カナメのいう通りなら、あの船の中に積み込まれるものの中に例の女の子いるらしい」
「あの黒服の中に飛び込んで一個一個荷物を確認するんですか?」
勘弁してくれ、私はあんとき撃ったのが初めてでそれ以来一回も撃ってない
「もし戦闘になったら?」
「確実になるだろうな」
あぁマジか
「見ろ」
短くカイが言った
目線を向けると偉そうな黒服が叫んで警備の何人かを連れてどっかに走っていった
「行くぞ」
カイが先に物陰から飛び出しそのまま見える数人に銃を放った
なんで!隠れられるところまでこそこそ行けばいいのにぃ
呼吸を整え後に続く
「うわぁぁぁ」
そう叫び走りながら乱射するが、当たるわけがない
急いで物陰に隠れるが次いでじゅうせいが響き隠れている障害物を弾丸が削り取っていく
「ひぃぃ!」
情けない声が出るがしょうがないだろまだこちとら19歳だぞ
こんなこと普通はやらないそう思いながら敵に銃口を向けて何とか引き金を引くがうまくやれるわけがなく弾を無駄遣いしていく。
「弾を無駄にするな、よくねらえ」
そうカイが言い、数人の頭を打ち抜きすかさず物陰から飛び出て残りに敵に向けて走る
無論銃撃を受けるがそんな物は関係ない
カイの目が青く光っている能力の使用中らしい
「なんだコイツ!」
おびえる黒服をお構いなしにそのまま近づきナイフで喉ぼとけを掻き切った
これがカイの能力、自分の近距離の{空気を固める能力}なんでも湿度や温度によって若干射程や硬さが変わるらしいけど今の具合だと弾丸を固める程度にはやれるらしいし、具合によっては二、三歩なら空中も歩けるうらやましい限りだ。
「行くぞ」
そう言ってカイが船向かって歩き出す
はい、と短く返事をして私も船に向かって憂鬱で重たい足で歩き始めた。




