2話 割り切り
そしてわたしは晴れて殺し屋の仲間入りになったわけだ。
あの後から数日が経ったカイもサリィもいつも通りだ。あのカイがあんなにもなったのは初めてのことだった、でもあれは今思えば私のためを思ってくれていたのかも知れない、こんなことをやっているのだからいつ私が襲われるかも分からない
殺るか殺られるかの状況でためらえば私が殺される、だからあの時あそこまでして私に殺させたんだろうと思えてきた。まぁ、当の本人はいつも通りに戻っているためもはや分からないが、、、
「ここかな?」
少し古びたビルにある地下場末のカフェみたいな場所にたどり着いた。カイにここに行って新しい仕事を探して来い、そう今朝いきなり言われたのだ。
「まさかの仕事探しまで私がやる羽目になるとわね」
はぁ、とんだ第二の人生の始まりだ。そう思いながらカフェの扉を開ける。イメージ通りのからんからんと音が鳴り扉が開くなり
「リナ!かな?こっちこっち」
と私の名前を呼びながら手招きしている女性がいた。
席に着くなり
「カイから話は聞いてるよ。新しく入った新人さんでしょ?」
私は注文を聞きに来たウェイトレスさんにとりあえずコーヒーを注文しながら話を聞いていた。
「私の名前はカナメだよ、よろしく!歳は一緒くらいか一つか二つ上かな?」
嘘!私と同じくらいの年にはとても見えない、、、大人な感じをまとったでも元気があってかわいらしげがあるそんな女性だファッションもいい色してる明るめのセーターにデニム、背もたれにはこれまたおしゃれなトレンチコートがかけられている。
っていやいや待て
「初めまして、カイさんから紹介預かりましたリナです。...どこまで私のこと聞いてます?ハハハ」
苦笑いを含めながら私の事どこまで知っているのか訊ねてみた。そりゃそうだ歳まで知ってるとなると何処までカイ喋っているのか分かったもんじゃない。
「えっ!別に名前以外何にも聞いてないよ」
ただ雰囲気でそんな感じがしただけと彼女はつづけた。
やった!私もまだ捨てたもんじゃないと内心ガッツポーズをとってしまった。
そうこうしている間に私のコーヒーが手元に運ばれてきた。私はいつも通り砂糖を二杯、ミルクピッチャーから適当に一面が白くなるくらいミルクを入れ一口飲んだ、うん これが一番の適量だ、そう思った。
カナメさんが深呼吸をする。目が青く光る、私は初めて見るそれに驚いたカイが言うには能力者が能力を使う際は目が光るらしい、何色に光るかは個人差がある。予めカイから聞いていたのにせよ能力を見る機会など早々ないから見入ってしまう。
「そんなに珍しい?まぁ、私は戦闘向けの能力じゃないんだけどね」
そう言ってほほ笑む
「仕事の話だよね?」
そういえばそうだった、このままプチ女子会みたいな会話で終わればよかったのに、内心そう思ったがそうはいかない。ってその前にこの人も殺し屋!? そうこうしている間に話は進む
「今いいネタ、あるんだけど」
ニコニコしならがら話を進めるカナメさん
「あのっ!その前に何ですけどやっぱりカナメさんも、ほら、その...」
声のボリュームを下げる
「殺し屋何ですか?」
するとカナメさんがニコッと笑って
「私?どぉ見える?」
なにか私の返答に期待しているようだった。なんて返そうかなぁ
そう悩んだ結果
「そうは見えません」
正直答えるのが吉と考えた
「まぁ、半分正解かな」
「半分?」
「そう、半分、私はこのこの街モールドシティで情報屋をしているの、まぁどちらにせよ胸を張れた表の世界の仕事じゃないわね」
もちろん人だって殺したけどね そう声のボリュームを下げて言う
こりゃまた漫画や小説のような職業が出てきたもんだ。けどまぁ、自分もそういう職業みたいなものに結果いまやっているのだから何も言わないけどさ
「さてこっからは仕事の話と行きましょうか。」
さっきまでの和気あいあいとしていた空気が崩れるまた裏の世界に入るのか、鬱でしかない、幸いこのカフェは時間帯のせいか、はたまた立地が悪いのか客が全然入っていない、そして私たちもカウンター席からだいぶ離れたところに座っているし何よりカナメさん能力は対象にだけ会話できる能力らしい、つまりはたから見たらただ口パクしてるようにしか見えないという能力らしい...カイが言うのには
何とも言えないというかしょうもないような気がするこの能力、ホントにいろんな能力があるんだなって痛感する。カイとりりィの能力も話に聞いただけでまだ実際見たことがないしなぁ
「グラブ知ってるわよね?」
もちろん知ってるこの大きな街を裏で支配している何個あるうちの大きな組織の一つだ。普通に大学生として生きていれば裏で支配してるだのなんだの知らなくてよかったのにな、やめだ!たらればの話はもうこっちの世界でで生きていくしかないのだ
「そのグラブについて結構耳寄りな情報があるのだけど買う?もちろん値段はすこ~しばかり張るけどね」
「えっ!」
「なにかな?」
「私ただカイさんにここに来て新しい仕事とって来いと言われたんですけど」
「だから私からこの情報を買ってその情報に基づいて行動すればいいじゃない」
カナメさんがニコニコしながら話を続ける
「この情報をうまく使えるかはあなた達次第だけど損はないはずだよ」
「どうするの?」
問い詰められて焦った私は相手のペースに負けるなと言い返す
「でも今お金なくてそんなに高いものは買えないです」
我ながら理由がおかねがないですはダサいと思ったが本当何だからしょうがない
するとカナメさんが
「しょうがないなぁ、後払いでもいいよ」
「うまくいったときに稼いだ分の五割私に分け前として頂戴これでいい?」
半分もか、自分はここでその情報とやらを教えて終わりのくせに、内心イラっとしたがここはひとつ
「3割でもいいですか?こっちは三人で分けなきゃいけないから多くなきゃ取り分としては全く儲けになりませんよ、どうです?」
カナメさんはすました顔で
「大丈夫だよ!そんなの気にならないくらい設けられるはずだよ、それに仕事見つけて帰らなくていいの?0より一円でも儲かるほうがお得でしょ?」
くうぅ人の足元みやがってぇ
「わかりましたよ。一度帰って相談させていただきます」
結局根負けだ情けない...
「ありがとう!話がわかる子は好きだよ」
まだ受けるとは決めてないって、たくもう
「それではまたご連絡させていただきますね」
「うん、カイやサリィちゃんにもよろしくね!」
はぁ、私は疲れながらも店を出たちょうど暗くなってきた時間だ
懐からタバコを取り出し火をつけ煙を吹かしながらも帰路に就いた




