18話 反省
「うあぁぁ、、、いてて」
自宅のベットで伸びをしながらそうつぶやいた
あの不愛想な女にしてやられた、命だけは助かっただけ良しとしとくか?
そう考えたとき、パソコンが光る
結局また仕事はおじゃんだ、どうクライアントに言い訳しようかと思いながら
パソコンを覗くと案の定クライアントからの依頼の報告待ちのメールだった
しょうがない、いつも通りクレームをつけて追い返すしかない
報酬はもらえないが、少額の前金だけで良しとしよう
実際もうすでにあそこにはケースはなかった
私達より後にきたあの女どもが持って行ったとは考えにくい
これはあっち側の責任だ
そう思い込むことにし、手早くクレームじみたメールを返す
「あぁ、クソ」
これで、また仕事が減ることになる
まぁ、当分はまだいいのかもしれない
鼻歌交じりに朝食の準備のしているアイシードを見てそう思った
頭や腹、いたるところに包帯を巻いてミイラみたいになってる
アイシードがこの調子では当分まともに仕事はできない
自分の能力に過信しすぎ、いや能力のせいで攻撃を回避すると言うことが選択肢にないのだ
たいていの攻撃はこいつの生まれつきながらの筋肉量、そして自身の肉体の硬度あげる能力のおかげで
無傷だがこうやってたまに自身の防御力を超える攻撃や、
不意を突かれたりといったカウンターを当てられたりする。
そういったものにこいつは弱い
「こっぴどくやれたな~お前」
そういいながら席に着く
「そんなことないよ~、もう痛くないし、たまたまだよ!」
そういいながら私と自分のシリアルに牛乳を注ぐ
「それより~お仕事...私のせい?」
バツが悪そうな顔をするアイシード
「なわけないだろ、ありゃそもそもクライアントのミスだ、最初からあの場には、なかったんだよ」
そう言ってシリアルを口に突っ込んだ
「第一お前はよくやってくれたよ、あの場にいたマフィアほぼ全員ぶっ殺したんだからな!私が市長なら治安維持協力としての賞だってくれてやるさ!」
まぁ、私たちは警察でもないし、ましてや仕事はマフィア退治でも無かったけど...
だがそんなことはどうでもいい実際アイシード悪くない
こいつが気を引き私が物色しモノを見つけ次第逃げる。簡単なはずだったのだ
「メイちゃんが市長は無理だよ」
と言うアイシード
冷静に返すなよ、伝えたいのはそこじゃない!
と思った矢先
「でもありがとーう!!」
「うおっ!」
あの巨体で飛びついてきた
二人して椅子から落ちる
「いてて、お前なぁ」
「えへへ」
笑いながらも今なおがっちりと体はホールドしているアイシード
「うれしくて♪でもこれでまたお仕事減っちゃうよね?」
愛情表現が犬と一緒だ
「う~ん、そうだな、まぁでもお前のケガもあるしいいんじゃないか?当分は軽い小さな仕事でもこなそう」
「メイちゃんそれでいいなら私は何でもいいよ!」
「よし!とりあえず離せ、食ったら買い物に行こう、あいつらにしてやられた分の弾や装備を整えにいこう」
先の仕事で弾丸が底をつきそうだ、その上マガジンも一個なくした
それにアイシードのコートに私の服も穴や血のシミだらけだ
他にも服は持ってるが仕事柄服は多いほうがいい
「そういえばあの人達何だったんだろうね」
アイシードがあのツインテールの女に蹴られた私の鼻をさすりながらそう言う
確かに何だったんだ?どうしてとどめを刺さなかったのだろうか?十中八九狙いはケースだ、
でもマフィアの仲間にも見えなかった、おそらく同業者だろう
「でも楽しかったな~普通に戦ったら私のほうが強いのに不思議~」
「おまえなー死んでたかもしれないんだぞ」
死にかけといて興奮してるのか?こいつは天性のMだな
「次あったら今度こそはね~絶対
「わぁったから、早く出るぞ」
そう私は話を切って席に戻り朝食を済ませた




