14話 接触
「まだつかないの~?」
サリィの声が後ろの座席から聞こえてくる
「もうすぐ着きますよ」
ハンドルを片手にタバコを燻らせながら返事を返す
隣の助手席にはカイが煙草をぼーっと吹かしながら肩肘をついている
最後の最後まで文句を垂れていたミナミだが何とか説得をして今は家でおとなしく留守番をしているだろう
今回の仕事はいたってシンプルでただマフィアが持っている荷物を奪ってくればいいそれだけだ
目的地であるマフィアの潜伏場所であるとされる古いビルに到着する
とは言ってもここが本拠地ってわけでもないそうであまり人数はいないそうだ
「よし、行くぞ」
淡泊に仕事の始まりだと告げ、ビルの中に入っていくカイに私とサリィは続いた
だが、何か様子がおかしい
「静かだ、、、」
そうしゃべり声どころか物音ひとつしない
そのまま近くにあった地下に降りる階段をとりあえず下る
そこでこの不気味な静けさの正体に気付く
「死体だ」
サリィが指さす
スーツの男の死体だ、それに一人だけじゃない、二人三人とあたりそこらに転がっている
「カイ、この死体、頭や体が何かにつぶされたように死んでる」
カイが転がっている死体を眺めながら答える
「それだけじゃないなほとんどの死体がそうだ」
カイの言う通りだった
ゆっくりと警戒しながら進んでいく
どうやら結構狭い廊下が交差していたり小部屋などが点在していて入り組んでるようだ
さすがマフィアが選ぶだけのことはあるらしい
するとちょうど右側に廊下がありどうやらその先に大きな部屋があるらしい
クシュンッ!
「ヒッ!」
慌てて後ろを振り返る
「驚かさないでくださいよ」
サリィが鼻をこすりながら
「だって~埃っぽいんだもん」
カイは相変わらず無反応のままだった
ドゴッッ!
その時今度は前方から大きな音が鳴り響いた
私が先頭なんだ、つまり今度は私たち以外のだれかだ
私は音が鳴った瞬間に振り向きながら即座に能力を発動させる
ゆっくりと砂埃が舞い上がっている、どうやら廊下の壁が崩れているらしい
なぜだ?爆発じゃない、爆炎が見えない
何だ?そう考えているうちにゆっくりと何かが近づいてきた




