12話 こっちはこっちで
一撃、また一撃と確実に相手の腹めがけてハンマーを思い切り薙ぎ払う、そうすると苦痛の断末魔をあげながら臓物がまき散らされるそれが堪らない
「アハッハハ!」
短く笑い次の標的の狙いを定める
「ひっ!死ね!死ね!」
おびえたように拳銃を乱射する
ストリートギャングのような恰好をしたいかにも下品な女だ
たかが拳銃弾如き脅威ではない頭に当たりそうなものだけハンマーヘッドで軽くはじくがそれ以外の弾丸は
むろん体に直撃するが私の能力をもってすれば些末なことでその多少の痛みさえも心地いい
女の拳銃のチャンバーは開ききっており、どうやら弾切れらしい
「ごめんなさい!ごめんなさい!助けてッ!お願いお願いお願いッッ!」
女は顔面をひどく汚しながら助けを懇願するが仕事である以上私の心には響かない
女の首に手を伸ばす
「やめてッ助けて!やだやだやだやだッッ!助けッッぇ、えげ!―――
チョークスラムのように持ち上げ力を込めるゆっくりと、、、
あああッ!ぎ!うぐ
様々な嗚咽を吐きながら声にならない悲鳴を上げ続けている
そして
ゴキッッ
っと鈍い音が響き女がまるで人形のように脱力する、最高に気持ちがいい、この人のが死ぬ、いや物に変化するその時が堪らない
そのままそれを投げ捨て煙草に火をつける
携帯を取り出し
「メイちゃん!終わったよ!」
「わかった、伝えた場所で待ってるぞ」
聞きなれたかわいらしい声が聞こえ電話が切れる
あぁ、愛おしい、抱きしめたい
薄暗い道に車が一台停まっていてそれがあの子だとすぐに分かった
そのまま運転席のドアを開け
「なんだよッッ!」
驚くメイちゃんをお構いなしに抱きしめ、力任せにキスをする
頬を赤らめ息が荒くなっていくこの子を見ると昂っていく
手を服に滑らせやがて胸にたどり着いたとき
「待て!、、、ここじゃ、、ダメだ」
そう言って私を軽く押しのけ、座席に座りなおす
「はぁい」
軽く返事をし、助手席に座ると
メイちゃんは荒く車を発進させた
そうしていつもどおりの今日は終わった




