第1章、オーディンと玉座の王達
(数年後)
ゴー、シュー「オーディン、仮の心臓は?」
「完成した、これが、我々が作り出した、理想の代物だ」
「やったな、オーディン」
「あぁ」
(その頃、玉座の間では)
「仮の心臓が完成したようだな」
「ふん、たかが臓器に多額の研究資金を使うとは」
「おい、ゾリク、魔王だからって図に乗るなよ、仮の心臓は、モンスターシティで数年前からやっていた、一大計画じゃないか!」
「ナイトロードよ、熱くなり過ぎだ、それくらい、皆、わかっている、ただ、研究資金がなぁ・・・」
「我が少し、話して来よう」
「大丈夫なのか、神王」
「大丈夫って何がだ、竜王」
「昔みたいに、大激突しないだろうな」
「安心しろ、交渉が無理そうなら、また、会議を開く、ただそれだけの事だ」
「っ・・・」
ガチャン
(それから、数時間後)
シュー「ん、おやおや、神王様、玉座の間から出て来るとは珍しい」
「わざとらしい、芝居はいい、オーディン」
「っ、ふん、まぁ、そろそろ、誰か来ると思っていたよ、研究資金の件だろう」
「な!知っていたのか?」
「やっぱりかぁ、まぁ、あんな代物を創れば資金が圧迫される、分かっていた事よ」
「だが、完成したのに、第二、第三って」
「必要なのは101個の仮の心臓なんだ、生命では適合者に差がある、だから今回はゴーレムに使う」
「ゴーレムに!」
「適合に差が無く、すぐに戦闘力になる兵が必要だろう」
「それは、・・・」
「・・・とにかく、後百個の研作が終わるまでは、研究資金を切れない、すまんがもうしばらく待ってくれ、大丈夫、もう一つは完全に完成したんだから、あれを培養すれば、百個などすぐに出来るさ」
「オーディン」
「ん、どうした?」
「この前の襲撃者の件だけど」
「あぁ、たしか、デスシャードーリーパーじゃたっけ」
「あぁ、あれで襲撃が終わると思うか?」
「終わらんじゃろうなぁ、この前はプロトタイプじゃったが、今回は本核が完成しているんだ、より強いリーパーか別の何かが仕掛けて来るはずじゃ」
「・・・そうか、わかった、その辺を玉座会議のあげてみよう」
「あぁ、頼んだぞ、神王、本当にすまんのぅ」
「・・・・」シュン
「(研究資金は切れないか、・・・どうするかな)
(その頃、玉座の間では)
シュン「ん、貴様、王を剥ぐ脱された者の席など残っておらんぞ」
「別に地べただって構わないよ」
「貴様!」
「止めろー、ナイトロード、いい加減にしろ、大事な玉座の間を破壊する気かぁ」
「っ・・・」
「ブラッドソードマスター、戻って来たのか?」
「あぁ、なんでも、新発明品が狙われているみたいだからなぁ」
「それに、してもよく、玉座の間に転移出来たな」
「あぁ、剥ぐ脱されたが、どうやら転移の権利だけは残るらしい、王の権利は消えるがな」
「まぁ、それは、当然だと思うがな」
「それで、守ってくれるのか?」
「あぁ、一応、元王だからなぁ、傭兵として守護してやる」
「我々も加勢する準備は出来ている」