就職、そしてヴィレガーの町
またまた前回より文字数が多くなっているので、お楽しみください。
「私に雇われてみませんか?」
突然、勧誘された。
「え・・・雇うって・・・え?」
「用心棒的なのでもやってもらえないかな、と。どうでしょうか?」
エリスも急に言われて固まっている。
「あぁ、用心棒といっても、この辺りは割と危険は少ない方なので、命の危険が…とかはないですし、危険な生き物がいても、無理に相手させたたりなんかはしませんので。それで、どうでしょう」
正直、悩むが、エリスはもう決めたようだ。・・・よし、決めた。
「その話、私は受けようかと思います。」
「私も受けますぅ」
「ありがとうございます!それではまず、最寄りの町へ行きましょうか」
・・・ドントは町と言ってたが、それは、町とは言い難い、スラム街のような場所だった。
「着きました。ここが目的地の、ヴィレガーの町です」
「ここが?町?」
「ここは、アポカリプスランドの中でも、五本の指に入るほどの、都市とも言える町なんですよ」
「へ、ヘ~・・・」
「そ、そうなんですか・・・」
こんなんでも、この世界では、都市らしい。他のところはもっとひどいのだろうか、と考えてしまった。
「さて、まずは支度をしましょうか」
「あ、はい」
私たちは、支度のため、宿屋へ向かった。