第21話『フィレストの図書館でユキが料理の本を読んでた時』
1話1話を長くして週一投稿するか、1話1話を短くして毎日投稿すべきか......。
和泉マ◯ムネばりの速筆スキルが欲しい。
〈フェイルム郊外-E級ダンジョン『小鬼の巣窟』入り口〉
「見た感じは普通の洞窟だな」
「そうだね」
俺達は今、ギルド直々の緊急依頼で『小鬼の巣窟』というダンジョンに来ていた。
現在このダンジョンは俺達以外立ち入り禁止となっているので、見張りとして付近に数名の冒険者がいるが、中に入るのは俺達だけだ。
非常事態の際は周りの冒険者は撤退する事になっているので、援軍に来てくれるという事も無い。
寧ろ来ても死んでしまうだけだろう。
「行くか」
「うん……」
いつでも戦闘に移れるように剣を抜いておく。
ダンジョンの入り口こそ日の光で明るいが、十メートルも進めば辺りは真っ暗になる事だろう。
「っ……」
ダンジョンに足を踏み入れて直ぐ、ユキが寄り添ってくる。
「やっぱり、恐いか?」
「う、うん。ちょっとね……」
俺は《視覚保護》のお陰で洞窟内を真昼の如く見渡すことが出来るが、ユキはそうはいかない。
「ちょっと、待ってくれ」
自分の内に意識を向ける。
感じるのは体内に保有する自身のMP――魔力だ。
それらを手の平に集中させ、魔力を炎へ“変換”させる。
所謂魔術、魔法という奴だ。
ここで少し、魔力や魔法について話をしようと思う。
先ず初めに、“魔力”とは何なのか?
この世界における魔力とは、謂わばあらゆる性質、物質、事象に変換可能な万能元素だ。
魔術や魔法は、この万能元素である魔力を様々な物、事象に“変換”する技能や変換によって生まれた物、事象そのものを指す。
また、魔力を様々な物に変換する技能を持つ者を魔術士や魔法士と言う。
魔力を変換させて出来た物、事象は全て『炎』『水』『風』『地』『光』『闇』『時空』『無』の八種類のいずれかに必ず分類され、人によって変換可能な属性が一つだけの者もいれば、複数の属性に変換可能な者も存在する。
正直ゲームではシステムとして使っていた魔法がこんな扱いになっているとは思わなかった。
因みに今俺が魔力を変換させて作り出した炎は、何の副次効果もないただの炎だが、熱を持たない。魔法の前には物理法則など容易く捻じ曲がる物らしい。
尤も、魔法があるこの世界に物理法則があるのか定かでは無いが。
ゲームでは技として使っていた魔法だが、現実となった今では、自分の扱える魔法以外も使えるようになっている。
つまり自作の魔法が作れるようになっていたのだ。
とは言っても、扱える属性が増えた訳ではないが。
魔法を扱えるキャラメイクをしておいて本当に良かったと心の底から思った。
自作魔法。少し考えておこう。
魔力によって生み出された、熱を持たない炎で辺りが照らされる。
その炎を球体に纏め、火の玉にして頭上に浮かせる。
維持している間は常にMPを消費する事になるが、消費量より回復量が上回っているので問題無い。
「これで大丈夫か?」
「うん。ありがとね」
警戒の為、《気配察知》《空間把握》に加えて《危険察知》のスキルを発動させる。
《危険察知》はその名の通り、自らに降りかかる危険を察知するというものだ。
いまいち降りかかる危険と言われてもピンとこないが、発動しておいて損はないだろう。
そのついで、という訳ではないが《外見偽装》を解除しておく。
どういう理屈かは分からないが、《外見偽装》発動中より、解除して魔王の姿になっている方が、スキルの精度が良くなっているのだ。
そこまで大きな差ではないが、相手は正体不明の敵。万全は期しておいた方が良い。
洞窟内の温度は、外気温より低いものの寒くはなく、聞こえてくるのは俺とユキの足音のみ。
一応ダンジョンなので、魔物の一匹でも出てくるかと思っていたのだが、スキルにも引っ掛からなければ、音も聞こえてこない。
「先に来た調査隊が全部倒したのかな?」
「それか最深部にいる“何か”が全部殺したかだと思うけど、多分調査隊が倒したんだろうな」
「なんで、そう思うの?」
「もし最深部にいる“何か”が倒したんだとすれば、そいつはダンジョンを巡回してる事になる。なのにここまで何も反応が無いのはおかしい。それに、もうすぐダンジョン最深部だ。今まで一人も冒険者の遺体を見なかったから、戦闘は隠し通路の先で起こったんじゃないかってな」
ダンジョンに出現する魔物は大したことのないものが殆どだ。先遣隊でも十分倒し切れる相手の筈だ。
「そっか……。でも、ゴブリンの死体も無いのはどうしてなんだろう? ここ、ゴブリン討伐依頼が出るほどゴブリンが多いはずなのに」
「ゴブリンは人間の子供ぐらいの知能はあるらしいから、身の危険を感じて逃げたんだろう。最初に来た冒険者が倒した分は、調査隊が来る前に魔物に喰われたんだと思うぞ」
「……リウス。いつの間にそんなこと調べたの?」
「フィレストの図書館でユキが料理の本を読んでた時です」
「そ、そうだったんだ〜……」
貴女が情報収集に飽きて、好きな本読んでた時にも俺は調べ物してたんですよ。
まあ、ユキが料理の本を読んでいたお陰で、この世界特有の料理もユキの手作りで食べられたんですけどね。
「――っと、そろそろ隠し通路がある部屋に着くぞ」
スキルによって得たダンジョン内部の情報は、今まであった空間より多少広い広間と、その先にある通路の存在。
俺の言葉を聞いて緊張するユキの足音。
そんな些細な変化も分かるほど、今の俺の感覚は敏感になっていた。
広間の中も他の場所と殆ど変わりなく、岩壁に囲まれた、ただただ広い空間があるだけだった。
広間を通り、隠し通路――もはや隠れていないが――に向かう。
「……行くぞ。ユキ」
「……うん」
通路へ足を踏み入れる。
通路はほぼ一直線。長さは五十メートルぐらいだろうか。
「ん? ここ……」
「どうかしたの?」
「いや、ここは地面が土なんだなって」
「そう……だね。でも、それがどうしたの?」
「……いや、なんでもない。気にしないでくれ」
そう言いながら周囲を見渡す。
この隠し通路の壁は全て土で覆われていた。
そして通路の端には、邪魔な土を集めて出来た山のようなものがあった。
「……」
まあ、考えたところで誰が答えを教えてくれる訳でも無いしな。
「……リウス?」
「本当に何でもないんだ。今は目の前の事に集中しよう」
「うん。何かあったら言ってね?」
「ああ、ありがとう」
スキルで通路の先を確認する。
通路の先には大きな空間が二つ。手前の部屋には人影が一つ。奥の部屋には人一人が入れる程の大きさの箱――もとい棺桶がポツンと置いてあった。
「ユキ。この先に誰か居るから気をつけてくれ」
「生存者……じゃないよね」
「ああ、確実にあいつが今回の目標だな」
でもおかしい。その人影の周囲に冒険者の死体が無い上、あいつ《気配察知》に反応しない?
俺が今人影を認識出来ているのは、《空間把握》のスキルに人影が反応しているからだ。
より一層警戒を強め、部屋へ向かう。
部屋の中は当然真っ暗。広さは先程の部屋よりも遥かに広く、小学校の体育館ぐらいの大きさはあるだろう。
(この部屋の壁は土じゃないのか……)
周囲は今までのダンジョンの壁と同じような岩壁。土で覆われていたのは通路だけのようだった。
自分の中にある考えが、徐々に形作られていくのを感じつつも、一旦それを棚上げする。
「暗いね……」
「これだけじゃ少し足りないか」
今明かりとして使っている炎では、この広さの空間を照らすには少し心許ない。
部屋の中に入っているので、相手からもこちらは見えている筈なのだが、一向に動く気配が無い。
《視覚保護》を発動していても、何故か黒い影のようにしか見えず、様子を窺い知る事も出来ない。
であれば、いっそ見渡せるよう明るくした方がいい。
使う魔法は……少し改良が必要だが、あれが一番良いか。
使うのは炎属性の魔導。
光属性魔法が使えればそうするのだが、あいにく俺には使う事が出来ないのだ。
「ユキ、いつ敵が仕掛けて来ても良いように警戒しておいてくれ」
「うん。分かった」
そう答え、装備を変更するユキ。
変更した装備はユキが持っている装備の中でも最高の性能を持つ物だった。
この世界に来たばかりの時、ユキが装備していた物だ。
少し過剰な気もするが、警戒し過ぎに越した事は無い。
「じゃあ、行くぞ。眩しいと思うから気をつけてくれ」
「うんっ……」
少し緊張気味なユキの返事を聞き、俺は魔法を発動させる。
〈小さな恒星〉
瞬間、目が眩む程の光を放つ火球が現れ、空中へ打ち上げられる。
天井に当たるギリギリの位置で停止したそれは、この洞窟内を真昼の如く照らす。
洞窟内が明るく照らされ、お互いがお互いの姿を確認出来るようになる。
「なっ……!」
「えっ……?」
目の前にいた人影。
暗さの所為で認識出来ないと思っていた目の前の人物は、周囲が魔法により明るくなったにも拘らず、黒い影に包まれたままだった。
「暗いから見えなかった訳じゃなかったのか」
「ねぇリウス、あれって……」
そう。目の前の黒い影は、この世界に来たばかりの頃ユキが襲われていた『炎神の化身』とよく似ていた。
違う点としては、目の前の影は『炎神の化身』と比べて三分の二程度の大きさしか無い事ぐらいか。
お互い視認できる距離にも拘らず、相手は今も変わらず不動を貫いていた。
動かないならと、今のうちにスキルで相手の情報を確認しておく。
【名前:オプタートゥム】
【レベル:300】
【性別: 】
【種族:魔人形】
【職業:闘拳士】
【HP:50000/50000】
【MP:0/0】
【筋力:2000】
【耐久力:2000】
【魔力:0】
【精神力:2000】
【敏捷力:2000】
【幸運:0】
(レベル300とはこれまた……。Aランク冒険者でも対象出来ない訳だ)
レベルの高さもそうだが、この変に揃っているステータスは何だ? HPに限れば俺よりも高いぞ……。俺はまだ良いが、ユキはステータス的にも負けてるな……。
「ユキ、攻撃魔法って使えるか?」
「え? 使えないけど……。どうして?」
「相手のレベルが300なんだ。ステータスもユキより高い」
「そんな……」
ステータス的にユキは一発でも攻撃を食らうとかなりマズイ。
魔法が使えないから後方支援も無理だしな……。
《技能共有》で《弱者蹂躙》をユキに渡してもレベル的に格上の相手には無意味だし……。
「ユキ。今回は後ろに下がっていてくれ」
「でも、リウスだけなんて――」
「俺ならレベル的アドバンテージがあるから大丈夫だ。でもユキは違う。一発でも食らえば死ぬ事は無いにしろ、かなり厳しい状態になる。だから、今回だけは下がっていてくれ」
「…………分かった」
少し悔しそうな顔をしながらも、ユキが少し後ろに下がる。
そうそう強敵には会わないと思っていたが、まさかレベル200を超える相手が出てくるとは。
メニュー画面を表示し、装備を変更する。
装備するのは俺の持つ武具の中でも最高峰の性能を持つ鎧と大剣。『覇剣ディシード』と『魔鎧フォートフェイル』。
どちらもドロップ率1%以下のレアアイテムを使用して作る、Sクラス武具だ。
これでもかというぐらい全身真っ黒な装備に身を包み、《外見偽装》を解除し、影に近づいて行く。
五メートル程まで近づき、剣を向けるがやはり動く気配は無い。
(なら、少し実験をするか……)
今回試すのは、“即死魔法が無生物にも効果があるのか”という事だ。
俺の即死魔法はスキルの効果により、即死魔法に耐性を持つ者にも効果を発揮する。例としては、ゾンビやスケルトン等が該当する。
しかし、どのような基準か分からないが、ゲームの時は相手がゴーレムなどには効果を発揮しなかったのだ。だが現実となった今、その法則が通用するのかが少し気になっていた。
確認出来るのは大分先になるだろうと思っていたが、今確認してしまおう。
使うのは即死効果しか持たないシンプルな闇魔導。
影に掌を向け、魔法を発動させる。
〈簒奪の手〉
魔法を発動させた瞬間、影に向けた手が黒い靄に包まれ、鋭い爪が生えた様な手を形作る。
手が影へ伸び相手に触れた瞬間、影がこちらに向かって突進してくる。
(っ! やはり効かないか!)
向かってくる影を避けようとして、踏み留まる。
後ろにはユキがいる。今避ければターゲットがユキに向く可能性がある。
攻撃を避けず、剣を盾にして受け止める方法を選択する。
影が放つ拳を剣で受け止めると、衝撃が直に腕に伝わって来る。
(ステータス差があってもこれか)
影を足で突き飛ばし、ユキに被害が出ないよう離れる事にする。
二十メートル程飛んでいった影に追撃を加える為に走って近く。
だが相手はただの人形。ダメージなど受けていないような素振りで立ち上がり、直ぐに攻撃へ転じてくる。
ならばと、剣を構えこちらも突撃する。相手の勢いを逆手に取り、こちらの攻撃の威力を上げる作戦だ。
相手の突き出す拳と、俺の降る剣が衝突する。
相手の攻撃の威力も中々だったが、そこはステータス差がものを言う。剣をもろに受けた影は、先程とは比べものにならない速さで吹き飛ぶ。
壁に叩き付けられた衝撃で洞窟内が揺れる。
《視覚保護》と《敵情報解析》を併用し、相手のHPを確認する。
そこには【HP:39659/50000】の表記が。
俺の攻撃力は相手の防御力を遥かに上回っている筈だが、2、3回の攻撃では半分もHPを削れていなかった。
(HP5万はチートだよなぁ。俺が言えた事じゃないけど)
そんな事を考えていると、相手は再び攻撃を仕掛けてくる。
攻撃を受け止める為、再び剣を盾の様に構える。
敵の拳が剣に衝突する――と、思った瞬間、俺の体は宙を舞っていた。
「リウス!」
ユキの叫び声を聞きながら、状況を整理する。
受けた衝撃は剣から腕に伝わるものでは無く、左脇腹から伝わってきた。
(あいつ、寸前で狙いを変えた!?)
そう。影は剣に拳が当たる寸前で手を引き、攻撃を蹴りに変更していた。
(フェイントまで使うのか……!)
蹴られた勢いのまま、俺も壁に衝突する。
受けたダメージは大した事はないので、すぐさま体制を立て直そうとする。だがこんな隙、相手が見逃す筈がない。
「なっ……」
視線を前に向けた時にはもう既に、影は目の前まで迫って来ていた。
◇◇◇◇◇
「リウス……」
一人剣を構え影へ向かうリウス。
自分にもっと力があればと思ってしまう。
(今の私のレベルは209。レベル300の相手と戦うのは難しいって分かってるけど……)
下がってくれという言葉が、リウスの優しさから来たものという事は分かっている。
私の事を思って言ってくれているという事も。
でも、こうして見ている事しか出来ないのは、少し悔しい。
(せめて、魔法が使えれば……)
そう考えていると、突然『ガキンッ』という金属同士がぶつかるような音が聞こえる。
戦闘が始まったのだ。
リウスが影を蹴飛ばしたかと思えば、すぐさま体制を立て直した影が反撃をしてくる。
それを剣で迎え撃ち、弾き飛ばされた影が壁に衝突し、洞窟が揺れる。
そして更に追撃を加えるべく影へ向かって走るリウス。
(すごい……)
素直にそう思った。
自分はあんな大きな剣を使って戦うことは出来ないと。
だがこの時、ユキはまだ気が付いていない。
この戦闘は、実際に戦っている当事者でなければ認識出来ないほどのスピードで行われており、目で追えるようなものではない事を。
そして戦闘開始からまだ五秒しか経っていない事を。
そんな戦闘を目で追い、正確に状況を知る事が出来ている自分が今最も、桁違いの能力を持っている事を。
気が付いた時にはその場面だった。
追撃を加えに向かった筈のリウスが影の攻撃を受け、宙を舞っていた。
「リウス!」
意識して発した言葉ではない。
知らぬうちに叫んでいた。
壁に衝突するリウス。それに追撃を加えるべく駆けるのは、人型の影。
先程と全く逆の光景に、ユキの体は考えるより先に、行動を起こしていた。
◇◇◇◇◇
ヤバい。真っ先に思い浮かんだ感情はシンプルなものだった。
レベル差はある。ステータス差もある。だがそれが分かっていても、目の前で今まさに自分を殺そうと拳を振り下ろす相手に、思わず恐怖していた。
(どうする? 避けるか? 無理。攻撃? それも無理。スキルの発動? 時間が無い。それに避ければ衝撃で洞窟の崩壊も。どうする。どうする。どうす――)
拳が俺に届く瞬間。影が消える。いや、消えたのでは無く、横に飛ばされていた。そして視界には、影に蹴りを加えたユキの姿。
影が壁に叩きつけられ、ガラガラという音が耳に届く。
目の前にはこちらに手を伸ばすユキがいた。
「リウス! 大丈夫!?」
「あ、ああ……」
ユキの手を取り立ち上がる。
俺の頭の中は「何故ユキが?」という疑問で埋め尽くされていた。
「ユキ、なんで――」
「それよりも早く!」
ユキに手を引かれ、一旦影から距離を取る。
多少距離を取り、ユキに再び疑問を投げ掛ける――前にユキは答えてくれた。
「リウスが飛ばされて、そしたらいつの間にか……」
「そっか……。ありがとうユキ、お陰で助かった」
「ううん。リウスこそ大丈夫?」
「ダメージは大した事無いから大丈夫だ」
ユキと話した事で心も大分落ち着いたしな。
「それにしても、よくあんな攻撃を……」
影が飛ばされた方を見ると、衝突の衝撃からか壁が崩れていた。
とても咄嗟に繰り出した攻撃の威力ではない。
思わずユキを《敵情報解析》で見てみると。
【名前:ユキ〈23〉】
【レベル:209】
【性別:女】
【種族:獣人種】
【職業:獣王】
【称号:魔王に付き添いし者】
【HP:19034/19034(×10)】
【MP:11082/11082(×10)】
【筋力:1888(×10)】
【耐久力:1468(×10)】
【魔力:839(×10)】
【精神力:1258(×10)】
【敏捷力:2098(×10)】
【幸運:1050(×10)】
単純なステータスは、やはりあの影より劣っていた。だが、ステータスの後ろにある×10の表記。そして俺の知らないユキの称号。
「ユキ……その称号って――」
そこまで口にした時、背後で瓦礫が崩れる音が聞こえてきた。
「――まだ生きていたのか」
「そうみたいだね」
本当ならここでユキを後ろに引かせるべきだが、あのステータスの後ろに書いてあった×10の表記。
もしそれがステータス十倍の意味であったなら。その数値は、俺すら遥かに凌駕する。
ならば――。
「ユキ、一緒に戦ってくれるか?」
「え? ——うん! もちろん!」
今回で初めてユキのステータス公開ですね。リウスのステータスも近々公開しますが、全ての面で桁一つ違うものになっていると思いますが......(笑)
魔法も初登場ですね。
因みに今回主人公が使った魔法はどちらも魔導に分類されるものです。
効果は......いつか説明する、かも?
-追記-
ステータスの表記を変更しました。




