携帯電話を開発したんですけど?
ノベルゲーム出来ました。
スマホ版も作ってリリースしました。
有言実行!
ちゃんと更新もする創作者の鑑や!
「秋人、貴様にこれをやろう」
数日ぶりに会った友人は、秋人になにやらおかしな物を持ってきた。
「これは……携帯電話だろ?真央は一台しか持ってないって言ってたし貰っても困るんだが」
秋人は困惑した顔で魔王に答える。
それを見て魔王はニヤリと笑った。
「ふふん、秋人、私の電話はここにある」
そういうと魔王は自分のポケットから自らの携帯電話を取り出した。
「本当だな。あれ?じゃあこれは何だよ」
秋人は尋ねる。
魔王は胸の前で両腕を組んで言う。
「聞いて驚け、これは複合魔導式暗号通信具という。私がこの世界で流通している通信用の魔道具を参考に製作したものだ」
「なんかえらい大層な名前だな……って通信具って事はこれ通信できるのか?」
「うむ、任意の対象へ通信する事が可能だ。使い方は貴様の持つ携帯電話とほぼ同じだ。」
「凄いな……通信用の魔道具なんて前の世界だったら目が飛び出るほど高価だったが」
「そうだろうな、秋人。だが私にとってはこの程度造作もない事よ」
両腕を組んだまま、ふんす、と胸をはる魔王。
「でも自分の携帯電話あるからやっぱり要らないんだが」
秋人は友人からの贈り物を持ちながら、困ったような表情を浮かべた。
「甘いな秋人、この私が通信するだけの魔道具を貴様にやると思ったか?」
「他にも機能があるのか?」
「ああ、所持者に危害が加えられた際に反応し、危害を加えた者へ地獄を見せる」
「えっ」
「その機能を見た者は死ぬ」
「なにそれこわい」
「秋人、貴様は戦闘能力の低い普通の人間だろう。護身用に持っておくといい」
秋人はハッとする。魔王は贈り物、と言っていた。
友人である自分の身を案じてくれたのだ。
「そっか、うん……そうか……ありがとう。そういう事なら、一応もらっておく。ただ、後者の機能はもうちょっと性能を落としてくれ」
「ふむ?」
「この世界では人を無暗に殺すことはルール違反なんでな。その機能が起動するための条件なんかも、もっと厳しくしてくれ。普通に生活していたら絶対起動しないくらいにしておいてくれ」
「む、そうか……では仕方ないな。せいぜい再起不能になる程度にしておこうか。起動するトリガーも貴様が決められるようにしておこう」
「助かるよ。ところで本物の携帯電話の使い方はいい加減覚えたんだよな?」
秋人はそう言うと、魔王は目を逸らした。
「ま、まぁな……」
スキル「詐術」の適用に失敗しました
魔王の頭に声が響いた。
秋人は肩を落とし、深いため息をついた。




