第五話 第十部 裏道
ピロロロ
「おっと…。」
携帯がなった。犯人は全くこちらに気づいていない。というか何も行動は起こそうとしていない。今日は単にここで飲みに来ただけなのか?
「もしもし?」
俺は電話をとった。ナオの声が聞こえてきたが、何か小声でしゃべっているのか?
「どうしたナオ?」
「今画像も送るね。画面表示してみて。」
俺はナオに言われた通り、画面を出した。そこには大きな交差点が映し出されていた。どこか見たことのある交差点だ。
「このね…今マーカーつけたところ、ここにシュナイダーの人たちが監視しているの。」
「これってほとんど裏道じゃねぇか。」
「アレリアの殺人ポイントともいえる裏道、ここを徹底的に見ているようね。そっちではどうなのかしら?」
「むしろ大通りにまでいるぞ。でもこれだけ数があるとな…。ということは裏道には多く、大通りには少なめで配置しているのか?」
「そうね…逃げるポイントもしっかりと抑えているように見える。」
相当考え込まれている。これは確実にアレリアを殺す気でいる。何が何でも早く捕まえないと…とんでもない暴動事件がおこるかもしれない。いや、アレリアがとんでもない存在なら…大量殺人といった事件にまで…。その時は…。
「とりあえずレヴィ、私は仕事をこなしながら情報を見ていくわ。またあとで。」
「ああ、わかった。」
俺はナオと通話を切った。そうか…なら俺はあいつらが予測してやってくることを予測すればいい。さらにその先も。あいつらなら、仲間意識がとてつもなく強い組織ならではの…。




