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第四話 第三十九部 次々と起き
俺はアリスの撫で続ける。落ち着いてくれるまで、寝れるようになるまで。
「…ありがとうね。」
アリスは震えが落ちついてきた。少しやわらいだ表情を見せてくれていてこっちも安心してきた。
「ねえ、ちょっと。」
一人の声と同時に俺の脚が掴まれた。いかにも抑揚のない声は…。
「クレイナ、お前も起きたのか?」
「それよりも。なんで撫でているの?」
「あ、ちょっと寝れなかったから…。」
「だからって撫でるのね。ふーん。」
そういって何故か無表情ながらほほを膨らませていた。なんだ? 怒っているのか? 俺が撫でることがそんなに悪いことなのか?
「もしかして…クレイナって。」
「アリス、これ以上は魔法使うからね。」
やっぱり怒っているのか。でも…これは俺に対してなのだろうか。それとも…アリスに対してなのだろうか。
「もう…夜中に何してるのよ。」
そういいながらナーニャも起きた。なんというか…もう。わからない。




