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第四話 第二十八部 クレイナを送って

「さてと…ここでいいかしら?」

「はい、ありがとうございます。」

 そういって俺たちは浮遊車から降りた。ナーニャとクレイナも降り、そのままリーナさんとは別れていった。とりあえず、今日は皆が家に帰ってゆっくりしなければ。明日は休日だから…レイチェル先生も落ち着いていられるかもしれない。だから…今日はゆっくりと休まないと。

「さてと、私は家すぐだから。クレイナのこと、よろしくね。」

「わかっているよ。気をつけてな。」

 俺はナーニャとは別の方向へとクレイナを連れて歩いていった。クレイナはいたって普通の真顔で歩いていた。何か…声をかけてあげるべきだろうか。

「なあ、今日は怖かったか?」

「ええ、こわかった。」

「なんか真顔で言われるとわかりにくいけどね…。たしかにアレは怖かったよ。でも…生きている。よかった。」

「本当に、怪我をしないでよかった。私みたいになってほしくないし。」

「クレイナ…。」

 クレイナはクレイナ自身でかなり心に痛みを感じているみたいだった。俺にはその真顔からでも何かを感じているのがなんとなくわかる。言いたいこと、ちゃんと伝えているからクレイナの気持ちは…。

「まあ…なんだかんだでよかったよ。あの魔法を使っていたクレイナもすごかったし。俺、あんな魔法使えるなんて知らなかったよ。」

「ありがとう。いや、知っているはずよ。見せたことはあるし。」

「いや、それは一部だって…。」

「ふふふ、おもしろいね。」

「その擬音を使って笑うのはやめてくれ、何か怖さを感じる。」

「ダメ?」

「いや…そういうわけじゃないけど…。」

 そんな話しをしながら家へと戻っていった。クレイナをまず家まで送って、そのまま俺は家へと帰っていった。

「ただいま…。」

 俺は疲れた体を動かしながら自分の部屋の電気をつける。洗面所で手洗いうがいをし、そのままテレビのボタンをつけた。

「たった今入ったニュースです。また殺人事件が起こった模様です。」

「……まさか…!」


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