第四話 第十五部 シュナイダーの動き
「ジャスタさん。」
「おお、エリダリアルか。どうした。それと…似合わないな、その服は。」
「す、すみません。じつは寝起きでして。緊急事なのでいくつかお話したくて。」
「ほう。」
エリダリアルはゆっくりと地面に座った。ジャスタはタバコに火をつけて大きく吸う。
「以前、あの研究所が見つかった件ですが、念のため機密事項にしていた実験は本部へと移動させました。」
「うぬ。」
「それから、再来週からマニエル国王のエドーワル・マニエルがやってきます。おそらくビジネスなどのことも絡むでしょう。是非、協定を結んでいる所へ連絡を入れたらよいかと。」
「そうだな。その件については俺も知っている。」
「あと…。」
「なんだ、まだあるのか。」
「はい…。昨夜、第五の監査の一人、ゼオンが…殺害されました。」
「……なに?」
「死体はすでにWPPのもとに。犯人はおそらく…ここ最近活動を強めているシリアルキラー、アレリア・サフラサスの仕業だと…。」
「そうか…。いいか、あいつが殺されて向こうの手に届くようなことがあると今後に影響する。今すぐ…アレリアを消すようにそれぞれの地区に伝えろ。」
「はっ!」
「レヴィ、今回の事件の資料よ。」
「ありがとうリーナ、被害者はゼオン・マークキスか。ん? 逮捕歴があるが。」
俺は飴を舐めながら資料を見る。どうやら何かでつかまった形跡がある。どんなやつであろうとアレリアはお構いなしかっての。
「彼は過去に麻薬売買や強盗の罪がありますね。そして今回大きな手がかりになったのが…私達が目をつけているマフィア、『シュナイダー』のメンバーの一員ですね。」
「…そうか。彼女が殺害したことによってマフィア全体が彼女を消そうと動くはず。」
「そこを狙うのよ。ついでに…その『シュナイダー』の頭を取り押さえることができれば。」
今回の事件に巻き込まれてしまったことで、俺たちにとっては千載一遇のチャンスがやってきた。ここで逮捕できれば…どちら側の事件も解決することが出来る。いまここが…正念場だ。




