第四話 第十三部 凶器は
「情報は見つかったか?」
「いえ、まだです。」
「そうか。」
「レヴィさん、過去50件の同一事件に関しての資料を持ってきました。」
「ありがとう。」
俺は情報を調べながら過去にアレリアが行った殺人の資料を見始めた。とにかく共通する点はバラバラ死体、そしてその肉片を縦に積み上げていく傾向がある。何かの宗教に関することなのだろうか。しかしどこの資料を見てもそのようなものは出てこない。だとしたら何で縦に積み上げていくのだろうか。彼女にしかない発想か、もしくは彼女にしか見えない何か…。
「レヴィ、ちょっと遅れた。」
「おお、ナオか。向こうの仕事は大丈夫なのか?」
「ええ。今日は午前中のみだったから。それに向こうから許可をもらって事件に関する新聞を集めてきたわよ。私達の新聞だけではなくて他の所、週刊誌なども探して見つけてきたわよ。」
「ありがとう、助かるよ。何か気になる点はあったか?」
「ええ、一つだけ。」
そういってナオは資料の一つを開いて俺に見せる。指をさす箇所には特集と書いてあった。
「これは?」
「切れ方を見てとある剣の達人が言ったことらしいのだけどね。我流の切り方をもっていると前に話したことあるよね。」
「ああ、それは事前情報でもお話した通りだ。」
「それだけじゃなくてね、ここ。凶器に使われているのは刀でも大剣でもない。かといって斧や普通の包丁、ノコギリでもない。使われているのは刺身包丁、大きい物だということがわかったわ。」
「なぜそう言える?」
「私はこの人に会った事もあるし、テレビにも出ていた経験もある。その道では有名な人だから切り口などを見て、刃物の種類がわかったらしいよ。」
「なるほどな。一応情報の一つとして調べてみるよ。」
「ええ。それにアレリアも相当腕のたつ人なのは間違いない。切り方的におそらく二刀流ではないかと…。」
二刀流、となると剣技の中でも絞ることが出来るかもしれない。何か…それにつながる情報があれば…。




