第四話 第九部 人がたくさん
「あの…その中にスフート族はいますか…?」
ナーニャが突然顔色を変えてリーナさんに問いかけてきた。リーナさんは携帯の画面を目の前に映した。そして資料を探っていく。
「そうね…無いわね。でも同じエルフとして…3人が犠牲になっているわね…。」
「そうなんですか…。」
ナーニャは悲しそうな顔で下を向いていた。この犯人を捕まえるには…何をすれば良いのだろうか。これだけ難しい事件をいきなり手伝うことになったけれども、俺達が出来ることは…何があるのだろうか…。
「うわぁああっ!! ああっ!!」
「どうしたの…いきなり目を覚まして…。」
「人が…たくさん…。こんなにも…怖い…。なんで私を…否定されなきゃ…ああっ。」
ガチャ!!
「はぁ……はぁ……。」
「刃物を振り回さないこと…。おばあちゃんのことは、殺してもいいけど…。見失わないことよ…。」
「……はぁ…。私には…おばあちゃんを殺したくない…。守りたい…。」
「そう……。落ち着いた?」
「……はい。」
「いいこね…。飲み物でも飲むかしら?」
「飲みます…。」
「さてと…本部に着いたぞ。すでに捜査本部の部屋を用意してあるからな。そこにいくぞ。」
レヴィさんが俺たちを誘導してくれる。大きな道を進んでいき、エレベーターへと向かう。夜遅いのにこんなにも多くの人がいるなんて…。俺たちはとんでもない所にやってきたようだ。




