第四話 第五部 守る決意
「私…やっぱり気になる。」
「えっ?」
突然ナーニャが暗い顔で話しかけてきた。気になるってことは…今回の。
「あの時のをみてシンヤも感じたでしょ。今、この世界でとんでもないことが起こりそうな気がするの。」
「…ああ、分かっている。でもこれがどれだけ危険なことか分かっているのか?」
「私には分かる。あの民族で戦ってきたときも…。もう同じ思いはしたくないから。」
ナーニャは強く訴えかけてくる。ナーニャの言葉に俺は信じようと思う。
「いこう!」
ナーニャの声からとは思えないほど力強い声と同時に俺の手を握った。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。行くなら準備するから。」
俺は荷物などの確認をして出掛ける準備をする。
「ねえ、何勝手にシンヤさんの手を握っているのよ。」
「え? 手を握る?」
「勝手なことしないでよね!」
突然セリアがナーニャに怒っていた。何が何だか分からないよ。
「さては、セリアはシンヤの彼女なの?」
「ちっ、違いますよアリスさん! もう! とにかく私も行きます!」
「いや、これは危険なことなんだぞ!」
俺はセリアに強く言う。しかしその声に他の人も立ち上がる。
「なら先生もついていくわ。教師として守ることはもちろん、私も力に慣れれば。」
「それだったら俺だっていくさ。WPPだって俺の目標の一つなんだからさ、手伝いたいに決まっているさ!」
「アリスも、一種族として手伝いたい。」
レイチェル先生、サスト先輩、アリスが俺に声をかけてくれる。これだけ仲間がいると頼もしいが…怪我だけは絶対に…。
「私が…シンヤを守る。」
クレイナが俺の袖をつかんで周りを見る。真顔だけど、クレイナの気持ちは本気だろう。守るのは俺の役目でもあるが、そういってくれると嬉しい。皆の顔は…本気だった。
「クレイナ先輩…むぐぐぐ。」
セリアはなぜかわからないけどクレイナに嫉妬しているかのようだった。




