第四話 第二部 第Ⅰ級国際指名手配犯
「お待たせ! レヴィ。」
「ナオ、来てくれたか。」
ナオが浮遊車から降りて俺のところへと走って向かってきた。こんな忙しいときに本当に申し訳ない。
「ごめんね、WPPとはまったく関係ないのに。」
「リーナもいるのね。ということは…今回の事件は相当…。」
「ええ、残虐性があって、犯人は特定の行動をとっている。ただ今回の遺体の写真はそう簡単に見せられるようなものじゃないわね。」
リーナがあまり良さそうな顔をしていなかった。その顔を見たナオも大体察しているようだった。確かに俺たちは多くの事件を見てきたが、ここまでひどいのはなかなかない。ナオも耐性があるかどうかといわれたら今回ばかりはきついかもしれない。
「大丈夫、それは覚悟の上でやってきているわ。とにかくその状況を見ておきたい。」
「わかったわ。レヴィ、一緒に行くわよ。」
俺はリーナ、ナオと共に直接見に向かっていく。そして殺人現場に到着する。
「こんなに血が…。」
「ここに遺体があるわ。見せてもよろしい?」
「ええ。」
リーナがナオだけに見せるようにシートを開いた。ナオはしっかりとその現場を見ている。ナオはこれでも耐性があるというのか。と思っているとナオはカメラを取り出した。そして写真に写す。
「この事件は聞いたことあるわね。以前に写真の情報をいただいたことがあるけど、体をバラバラにされて一つにまとめられていると聞いたことがある。こんなことをする殺人鬼といったら…。」
「ええ、第Ⅰ級国際指名手配犯のアレリア・サフラサスね。だけど彼女に関する情報はほとんどないのが現状よ。私たちが知っている限りでは今は24歳、シノメイメン国出身、そんなところね。顔写真となるものが一枚もなくて、まったく情報がないのが現実よ。フードをかぶって殺人をしているからカメラにも見えないようになっている。」
ナオはメモを取り出してその内容を記載する。ナオなら何か力になってくれるかもしれない。あと俺がこの事件を見てわかることは…。
「犯人は何かしら障害を持っていると思われるな。とにかくこんな感情なく殺人が出来るのは何かしらあるに違いない。」
俺はもう一度現場を見る。これで被害者は80人、早くなんとかしないと増える一方、そして殺人のペースもどんどん速くなってしまう。なんとかしなければ…。




