第三話 第十九部 緊急事態
「そういえばどこに泊まる予定ですか?」
「あ、それは俺とレイチェル先生で探している所。」
ナーニャが俺に問いかけてきた。俺は画面を見ながら何とかホテルの場所を探した。大人数で泊まれる場所、おそらくこの三つだろうか。
「一番近いところにしましょう。」
そういってレイチェル先生が電話をかける。そして俺たちは浮遊車へと向かっていく。ナオさんがやっぱり運転していくのか。となるとナオさんの方にセリアとアリスが乗るのか。
「それじゃあここにしましょう。予約は取れたから行きましょう。」
レイチェル先生が運転席に座ると発進した。この人数で…問題ないのだろうか。まあ…キツキツになるけど大丈夫か。
「というより、相当近いのね。もうつくよ。」
「え、めちゃくちゃ早いじゃないっすか。」
俺は驚きながらも外を見る。たしかにホテルが見えてきた。結構大きいし、なかなかに豪華そうだった。俺たちはとりあえず浮遊車から降り、エントランスへと向かっていく。
「あ、まって電話。」
ナオさんに電話がかかってきた。そしてお話をしている。俺たちとは離れた場所にいるが、一体誰と話しているのだろうか。
「もしもし。」
「レヴィだ。ちょっと緊急事態だ、そっちの近くで殺人事件があった。」
「えっ!?」
「俺もこれから向かう。犯人はまだ見つかっていないらしく…。安全な場所に避難するか、もしくは…俺と手伝ってくれないか。」
「わかった。後から行くけどそれでもいい?」
「ああ、平気だ。」
ナオさんが急いでこっちに戻ってくる。そして何か険しい表情だった。
「この近くで、殺人事件があったらしくて、ホテルの中で避難して欲しいとレヴィから。」
「レヴィさんが!?」
想定外の出来事がおこっていた。まさか…そんなことがあるなんて…。




