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第三話 第十三部 人間と機械

「私はメルジ国出身よ。」

「えっと、人間であってるかな?」

「そうです。」

 確かに人間なのは変わらない。いや、人間だ。だけど…。あの時からクレイナは…。

「その義手と義足なのは…何かあったから?」

「そうですね。」

「ごめんね、なんか無理に聞いて。そんな無理には答えなくていいよ。」

 アリスは一生懸命クレイナに謝っていたがクレイナは何に対して謝っているのかわかっていないようだった。いや、むしろ怒ってなんかはいないように見える。

「私は特に怒ってませんよ。」

「え、…そう?」

「ええ。ナーニャは私の義手義足の理由は知っているかしら?」

「いえ、まだ知らないです。」

 ナーニャが答えるとクレイナは珍しく大きく深呼吸した。かといって表情は特に何も変わっていなかった。

「そうですね、私は人間のときの名前はカナ・ミヤビという名前でした。」

「人間…の時?」

「ええ、ゴブリンがたくさんすんでいるローア国で二年前に起きた反民主派の人たちによる魔法銃乱射事件はご存知でしょうか?」

「知っているよ。」

「私もあのニュースには興味もあったし、調べてもいたわよ。…えっ、カナ・ミヤビよね?」

 ナオが突如何かを思い出したような顔をした。そしてナオがクレイナの顔を見る。

「もしかして…。」

「はい。あの時私はその事件場所にいました。そのときに体の左側を打ち抜かれまして。」

「えっ、でも…あの時は死亡って警察から情報を聞いたのだけど…。」

 俺たちの周りに座っている人たちが何か怖い顔になる。たしかにそうだ、これを知っていたのはクレイナの家族と親族、そして親友だった俺と俺の家族でしか知らないことだ。

「はい。あの後、そのとき私は機械治療を受けました。でもそれは正式に認められないものでして。だから私は半分が人間、そして機械の入った人なんです。」

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