第三話 第十部 スフート族とは
「それじゃあ、楽しんでいきましょう。乾杯!」
俺が乾杯の挨拶をすると今日の人魔交流会が始まった。どこもかしこも異文化ばかりの会話が聞こえてきて開始早々から盛り上がっていた。
「おつかれ。」
「ありがとうクレイナ。そういえばナーニャは何か食べられないものあるか?」
「私は特にないよ。向こうに住んでいた時は何でも食べていたからね。」
「へぇ、どんなものがあるの? スフート族って戦闘民族って聞いたけど。」
アリスはナーニャにかなり興味津々の様子だった。ナーニャはコップを置いて大きく深呼吸した。
「スフート族はまずアガート国の中にある三箇所の小さい島、今地図を見せるけど…これだね。ここの三つが私達スフート族の住んでいる島。」
「アガート国なんだね。」
「そうそう。それで私達は300人ほどの民族だからこの島にバラバラになったとしてもそれぞれの島の人たちは全員顔見知りなんだよ。それに近いからいけない距離じゃないから。」
ナーニャが話しているとセリアやレイチェル先生、ナオさんもじっくりと聞こうとしていた。たしかに珍しい民族だからな。
「皆身長は大きいの? ナーニャは大きいけど。」
「そうね。私の同世代の仲間たちも同じぐらいの身長だったし、でも私だけハーフだから特殊な感じだったけどね。こっちの血を強く受け継いでくれたからこっちの生活も支障はなかったけどね。」
「なるほどねぇ。」
「そうだ。戦闘民族なんだからどんな感じの狩りをするのかなって思ったのだけど。」
「そうだね…じゃあ…まず目を見てくれる?」
ナーニャは落ち着かせるように胸に手を当てると青い光を出していた。そして目を開ける。
「えっ、何コレ!?」
「目の形が…変わっている!?」
俺たちはナーニャの目をじっくりと見る。しかし五秒後、瞬きをするとすぐに普通の目に変わった。
「戦闘状態に入ると私達の目はこんな形になるの。だけどこれは戦闘状態のみ。私は人間の血があるからある程度の押さえはきくのだけど、これがもしずっと出そうとしていたら…。」
「なるほど、狩りをするためのみに使うのか。」
「そうね。普段は落ち着いているんだけど、戦闘状態は私達の目を持っている人以外には攻撃をしてしまうぐらいに凶暴だからね…。あとは狩りの方法はつたを使って移動したり、ジャンプしながら弓でしとめたり、ナイフを使ってしとめたりするよ。」
その話しを聞くと皆が想像し始めた。たしかにどんな狩りの方法をするかは全く思い浮かばない。俺もどうなっているか…気になる。




