第三話 第六部 ルマとセリア
レイチェル先生が浮遊車を止めると私達は降りる。そして目の前の看板を見る。
「さて、ついたよ。今日の会場は食べ放題『食楽』よ。」
「いかにもって名前だね。でも店の雰囲気はものすごく良いね。」
ナーニャはお店の名前を見て答えた。たしかにどの食べ物も美味しそうに見えていた。クレイナもその看板を見ている。真顔だから何を感じているのかは分からないけど、同じようなことを考えているのだろうか。
「レイチェルさん、こっちです。」
「あ、ルマさん。」
レイチェル先生がルマさんの元へいく。後ろから背伸びをしながら浮遊車から降りたサストがやってくる。
「なあ、あの人って誰だ?」
「ああ、あれは人魔交流会の創設者のルマさん。レイチェル先生とは昔からの仲らしいね。」
俺はそんな話をしているとパタパタと音が聞こえてきた。
「ツキカゼ先輩、久しぶりです。」
「おお、セリアか。久しぶりだな。」
パタパタとした羽を止めて着地すると俺の方へと近づいてくる。そして挨拶を交わすと俺の隣の三人を見た。
「この三人は?」
「ああ、俺と一緒の学校の友達。」
「クレイナです。よろしく。」
「よ、よろしく。」
やっぱり真顔のクレイナにはなかなか初対面では難しいかな。でも…大丈夫そうだな。
「ナーニャです。」
「サスト・オルガバディだよ。よろしくな。」
「よろしく。」
セリアは挨拶を終えると荷物を持って店の中に入っていく。その途中で足を止めて振り返る。
「今日、お話したいことがあるから食事中によろしくね。」
「ああ、わかった。」
セリアはいつも質問してくるからな。まあある程度答えられるようにしなければ。




