第三話 第一部 落ち込むナーニャに
「ナーニャ、お疲れ様。」
「うん…お疲れ。」
俺はナーニャに声をかける。しかしまだ暗い雰囲気を出しながらベンチから空を見上げている。俺とクレイナはナーニャの元へと近づいていく。クレイナは手に持っている飲み物をナーニャに渡す。
「ナーニャ。」
「ありがとうクレイナ。」
ナーニャは真顔で渡していった。しかし…なんというか、あの時のことを思い出してしまうのが辛い。それにナーニャはその現実を突きつけられ、ひどく落ち込んでいる。どうしてあげればよいだろうか。
「どうしたの? 今日授業でも落ち込んでいたよね。」
「あ、レイチェル先生。」
隣からレイチェル先生がやってきた。レイチェル先生は資料を持ちながらもナーニャの頭をやさしくなでていた。それでもナーニャは落ち込んでいる。
「いえ…大丈夫です。」
「そう。あ、シンヤくん。次の人魔交流会は参加できそう?」
「ああ、今度は大丈夫ですよ。前回はさすがに家庭の用事があったので。」
「人魔交流会?」
ナーニャが俺とレイチェル先生の顔を見て気にしていた。気になるのだろうか。もしかして…立ち直るきっかけが出来るかもしれない。
「今回…来てみない? ナーニャ。それにクレイナも呼びたいね。」
「私達…ですか?」
「そう。今回はメンバーが増えるわよ。モデルさんも来るし、そういえば久々にナオさんが来るわよ。」
「ナオさん? あれ? もしかして。」
「あ、シンヤは会ったことないわね。新聞記者の。」
「いや、その人知っています。」
「えっ?」




