第二話 第十五部 侵入の意図
「それで…侵入したわけだな。」
「はい。一応学校でも連絡をとろうと思って連絡している人はいまして…。」
俺はシンヤの話しを聞いていると、噂だけによる好奇心によって見にいっただけではないかと思った。おそらく真相をつかみたかったのだろうと思う。シンヤの周りには、過去に起こっていた乱射事件の被害者、クレイナ…いや、本名で呼ぶべきか。しかしそちらの名前は死んだと報道されている。あまり深く考えない方がいいか。そして…。
「あの人たち…絶対に許せないです…。私は何もできなかった…悔しくて…。」
「その気持ちは分かるよ。今は怒りを出すのではなく、落ち着いていきましょう。」
あのスフート族のナーニャもいる。あの怒りの出る気持ちは分かる。しかしそれで戦闘民族として相当な力を持つスフート族が戦闘状態になったら…。今はダジルのおかげでなんとか落ち着けている。なによりもこういう友達を持つシンヤがいるのだから…今回の侵入へと試みたのだろうと思う。
「シンヤ、君の連絡を取ろうとしていた人と、先生の名前を教えてくれないか?」
「はい、先生はレイチェル・シェヴァル先生です。」
「あの教授か…有名だものな。生徒は?」
「サスト・オルガバディ先輩、三年生のタクセス部の人です。」
「サストってこの前スポーツ雑誌に載っていたな。全国でも有名なタクセス選手だって聞くからな。同世代の人間選手の中では一番優秀なんじゃないか?」
「たしかに優秀な人です。でも…本当に目指しているのは…あなたたちのように…警察官になりたいと言っています。」
シンヤの知り合いにもそういう人たちがいてくれて…良かった。
「よし、それじゃあ今度俺たちの仕事を見せてやらないとな。暇なときあったら三人と仲間を連れておいでよ。」
「えっ!?」




