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第二話 第十部 息を殺して

「いい、ここからはかなり危ないと思うわ。小声でのやり取りにしましょう。」

「ああ、広い部屋が見えそうな所まで来たからな。てかよく天井を使おうと思ったな。」

 俺たちは人が通るであろう道の上を通っていた。体を狭めながらも隠れる場所を確保しながら移動していく。途中で降りられるように横の柵はなくなっている。

「ここから降りるよ。」

 俺たちはゆっくりと天井から道へと降りていく。薄暗い道をたどっていくと、広い部屋のすぐ近くまでやってきていた。天井に明かりは無いみたいだが、なにやら黄緑色の発光が見える。いったいアレは何なのだろうか。

「ちょっと…覗くね。」

 ナーニャは覗こうとゆっくりと顔を影から見ようとする。そして除いた瞬間、ナーニャはすぐに隠れた。

「人がいるわ…。静かに…。」

 近くに人がいることを確認すると、俺は電子機器をつかって遠くの音を聞くように設定した。物理学で学んだことを使えば…。

「……だろ。……これ………の金に……。」

「お金…? これをつかえば莫大なお金になるということなのだろうか。」

 すると扉の開く音がした。そして閉じると同時に人の声が聞こえなくなった。

「ナーニャ、大丈夫そうだぞ。」

「そうね。」

 ナーニャは再び覗く。そして発光している物体を探すように見る。

「ここじゃ隠れて見えない。少し前へ移動するわよ。」

「ああ。」

 俺は震える脚を一生懸命動かしながら移動していく。ここで見つかれば…殺される可能性もある。万が一のことを考えてクレイナに連絡をしなければ…。

「……!!」

 急にナーニャが口に手を押さえた。そして吐き気をとめるかのように目を背ける。ナーニャの顔がこわばって、目が思い切り見開いていた。いったい何が…。……!!


「シンヤからの…連絡。何か起きる可能性がある。至急近くまで…。」

 ドンッ

「あっ…すみません。」

「……。」

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