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ラスト・トラベラー ~救いの巫女と銀色の君~  作者: 両星類
第五章 彼ら、強敵につき
95/203

登場人物紹介・設定こぼれ話(~第五章まで)

登場人物紹介・設定こぼれ話(~第五章まで)

※ネタバレ多少含みます。

 本編を読んでからご覧いただきますと、より楽しめるかもしれません。


○主人公と仲間たち


蓮野はすの あおい

 同じ夢を見たことでからかわれたり、ひょんなことからイチカと(物理的に)急接近する機会が増えたりと、彼を意識することが多くなっている様子(イチカ以外の周囲もそれを悟ってか、彼女の反応を面白がっている節がある)。少しずつ打ち解けていると思っていた矢先、イチカから再度拒絶され、失意に陥るも、魔族の急襲から彼を助けるため仲間を呼び自身も応戦する。嘘が下手。イチカへの感情の正体は『同情』なのではないかと思い始める。

 

・イチカ

 口よりも先に手が出る癖(暴力的な意味ではない)があり、周囲を誤解させることがままある。恋愛に興味はないが、それはそれとして笑い種にされるのはあまり面白くないらしい。怪我をしていても、痛みがなければ素振りをしてしまう。熱中症でミリタムが倒れたときには動揺を見せるなど、言動の端々に以前には見られなかった人間味が垣間見える場面も。他人に口出しされたくらいで自分の信念を曲げたくない。早起き(とそれに伴う修練)が日課になっているのは、時折見る悪夢のせいでもあるよう。碧に対して歩み寄るかのような発言をしたり、咄嗟の態度を反省したりと、意識に変革が見られる。敵方から思いがけぬ爆弾を投げられ、茫然自失としたところを窮地に追い込まれる。


・ラニア・クラウニー

 誤魔化そうとする時は些か傲慢な口調になる。何かと感情や動揺を露わにするようになってきたイチカに代わり、敵襲に備え冷静に状況を俯瞰する役回りを担うこともある。射撃は元々父親にいやいや叩き込まれたものだが、今では彼女の誇り。かつては切り込み隊長を買って出ていたが、人ならざる者たちから執拗に狙われ精神的に滅入っている。

  

・カイズ・グリーグ

 前章で裁判沙汰を起こし、仲間に危害を加えた罪滅ぼしのため、一行から離脱。


・ジラー・バイオス

 前章で裁判沙汰を起こし、仲間に危害を加えた罪滅ぼしのため、一行から離脱。


白兎ハクト

 芝居の打ち方が下手。年中涼しい気候の地域に住んでいるため、暑さは苦手。龍にトラウマを刺激されそうになるが怒りで昇華させる。ミリタムに急接近するクラスタシアに対し何かしらの感情を抱くが、それがどういうものなのか自分では分かっていないらしい。獣人ならではの体力を最大限に生かして善戦する。

 

・ミリタム・ステイジョニス 

 一行の中では最年少だが、精神年齢は一行よりやや高め。貴族のプライド故か長男だからか、暑くても弱音を吐くことなく我慢できてしまうために、軽い熱中症にかかったり、(不可抗力とは言え)高位魔法の合わせ技を用いたりと無茶をする。幼さの残る容姿が仇となり、散々な目に。

 

○巫女の森


・ヤレン・ドラスト・ライハント

 四百年前、世界を魔族の侵略から救った若き巫女。恋仲にあった魔族とともに殺されたが、市井の人々はその結末を知らない。未来予知の精度は必ずしも完璧ではなく、具体的な事柄(「いつ」や「誰が」など)が分からなかったり、そもそも視えないこともある。ウオルクにとある頼みをする。


・サトナ・フィリップ

 前章でのとある一幕により、ウオルクに対する当たりが強い(口調は変わらない)。

 

・白い少女

 巫女の森で遊びまわっているところが、ウオルクには浮いて見えたよう。

  

○ガイラオ騎士団


・ウオルク・ハイバーン

 性懲りもなく巫女の森に現れるが、サトナから塩対応され意気消沈する。思いがけず、ヤレンからの依頼を受けることとなる。暗殺以外の義務教育的な知識は絶望的なほど乏しい。職業柄、一瞬あれぱ人の容姿を覚えられる。

  

○その他


・ラニアの家族(故人)

 父、母、弟のファズラ。数年前、魔物に惨たらしく殺される。

 

良香はるか

 イチカが執着し続ける人物。


○魔族


・グレイブ・ソーク・フルーレンス

 『一魔王の僕(フィーア・フォース)』を率いる魔王。戦況の悪さと癖の強い部下に頭を悩ませる。表向きは沈着冷静に部下を采配するが、胸の内では喪った恋人への想いが未だ燻っているよう。人間界のもので唯一、雪は好き。

 

烏女ウメ

 グレイブの部下兼愛人だったが、同士討ちに遭い死亡。幼い頃アスラントで行き倒れていたところを魔王に救われ、魔族へと転生した。

 

・エグロイ・アス

 魔王直属部隊『一魔王の僕(フィーア・フォース)』のひとり(大鬼)だったが、一行に敗れ去る。頭が良いのか悪いのか計りかねる言動からは想像もつかないが、グレイブの軍に首席で入隊したために精鋭部隊入りできた模様。

 

・ヴァースト・マレイ

 魔王直属部隊『一魔王の僕(フィーア・フォース)』のひとりだったが、一行に敗れ去る。姿と気配を隠匿する魔星ませいの獣『陰獣ハミリオン』を使役し、巫女の森へ侵入していた。グレイブの軍に首席で入隊し、その後精鋭部隊へ引き抜かれる。

 

・クラスタシア・アナザント

 魔王直属部隊『一魔王の僕(フィーア・フォース)』のひとり。身体的には男だが話し言葉は女でドレスを着用している。その割に女嫌い(が、例外もあるらしい)。容姿は中性的。化粧品を愛用。ポニーテールを結うことに時間をかけているため、遅刻の常習者。全魔族中最少最強の攻撃力を誇る『剛種ごうしゅ』。可愛いものに目がない。強さを測る表現が独特。格上の魔族であっても条件が揃えば魔力を封じることが可能。お気に入りは生かさず殺さずコレクションにしたい。

 

・ソーディアス・シレイン

 魔王直属部隊『一魔王の僕(フィーア・フォース)』のひとり。普段は理性的だが、戦闘時、特に好敵手と認めた相手に対しては喜楽を爆発させる。それ以外にも、思いも寄らないことで驚いてしまい少し後悔している様子。ヴァースト亡き後は参謀に伝令に指揮にと忙しい。努力家で生真面目な性質だが、若さ故に未熟な面を突かれることも。

 

・セイウ・アランツ

 かつて魔王直属部隊『一魔王の僕(フィーア・フォース)』に所属していた。ヤレンとは恋仲にあった。「おれ様」という一人称のとおり、ナルシストでやや自己中心的なところがあり、その自信がかえって仇となる。

 

・サイノア・フルーレンス

 グレイブの妹。母親が人間。人間を快く思わない者が大半を占める魔星では半魔ハーフ・エビルの地位は通常著しく低いのだが、前魔王の血を引いていること、その身に秘める魔力が凄まじく、兄を上回るほどであることなどから、特別に権限を持たされている(一応のけじめとして対外的には「義理の」兄妹で通している)。表情が乏しく、機械的な声質で言葉に感情が乗らないので一見大人しい印象を受けるが、魔族としてあるまじきと判断した場合は同士討ちも辞さないなど、容赦ない一面も。洋風人形のような金糸のショートボブに、血色の瞳を持つ。


・灰龍

 サイノアが使役する灰色の龍。個体によっては気配を絶てる者もいる。ヴァーストが従えていた黒龍よりも二回りほど小さいが、食に貪欲で特に生肉が大好物。骨ごと食べられるが頭蓋骨は嫌い。

 

・情報局長

 突如として魔王の城に現れ、イチカらとの戦闘に待ったをかける。上司はサイノアの友人らしい。魔王より強い?

 

○小ネタ、設定など(ちょくちょく更新するかも)


・超高等結界【ツイ

 高等結界の中でもさらに難易度の高い結界。自らの周囲に結界を張り、東西南北に手を伝って気を集中させることで、現在その方角で何が起こっているか、何が原因かなどの情報を一手に集めることができる。実際の様子を見ることはできないが、木々や小動物が出す微弱な「声」が伝えてくれる。(その「声」自体は【思考送信テレパシー】を使って捉えている)


結界女けっかいじょ

 魔族内でのヤレンの別称。結界を中心とした神術を用いたことから付けられた?

 

・魔族の年齢

 彼らの寿命は少なくとも数百年~数千年のため、見た目と年齢は一致しない。動物や虫の姿の種もいるが、大多数は人型であり、人間年齢に換算した年数によって外見も変化(皺や白髪が増えたり)する。

 

・魔族の合図

 魔族の中には瞬間的に移動が可能な種も多く、そのような者たちは、敵意がないことを示すため事前に『ドアノック』のような合図を送る。それにより、急に目の前に現れた相手を正当防衛により討ち滅ぼしてしまった、というような事故を避けることにも繋がる。

 

・【思考送信】

 世間的には巫女同士が用いる通信手段という認識だが、相反する存在であるはずの魔族同士においても同じ名称で使用されている。


治権者ちけんしゃ

 魔星における魔王のこと。王と同義。

 

・ソーディアスの鎧

 彼の鱗の鎧は、魔星に生息する希少種族【鎧鹿ヨロイジカ】の皮で作られている。その名の通り、彼らの身体は鎧を纏っているかのように硬く、また内含魔力も高いため、しばしば防具として人気が高いが、希少故ごく限られた者しか身につけることのできない鎧でもある。その上、特殊な魔法を使って防御力を格段に向上させてあるため、二流剣士では剣の方が折れてしまうほどだという。破壊的な腕力を誇るクラスタシアでさえも、鎧に傷を付けるのに二十数年を費やした。


・八大魔法

 火、水、風、土の四大魔法に、光、闇、雷、氷を合わせたもの。それぞれは特性を見極めた上で組み合わせて使用することができる。

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