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登場人物紹介・設定こぼれ話(~第四章まで)

登場人物紹介・設定こぼれ話(~第四章まで)

※ネタバレ多少含みます。

 本編を読んでからご覧いただきますと、より楽しめるかもしれません。


○主人公と仲間たち


蓮野はすの あおい

 アスラントに広まっているじゃんけん(あっち向いてホイ)を目撃し、改めて日本が及ぼす影響力に驚く。と同時に、コイントスでないことに複雑な心境を抱く。

 一歳差のラニアとの発育の違いに悩む。

 イチカのことは「かっこいい」とは思っているが、それが恋愛感情によるものかどうかは本人にも分からない様子。思いがけず二人きりの時間が長いと、話すことがなく無言が辛いと感じる。

 『ガイラオ騎士団』とうまく言えない。

 覗きは絶対殺すマンのラニアとの温度差を感じる。

 突如明かされたカイズ、ジラーの過去に戸惑うも、イチカの頼みを聞いて怪我を負ったカイズに肩を貸した。その後暴走したカイズらにより瀕死の重傷を負った【火蜥蜴サラマンダー】との【思考送信テレパシー】を通じ、洗脳を解く糸口を探る。

 ひょんなことからネオンとの【思考送信】も経験するが、まだ巫女としての経験が浅く疲労が激しいことに修行不足を痛感する。

 ラニアの度を超した過保護さに恐怖心を抱く。


・イチカ

 碧への態度からは想像もつかないが、悪いことをした自覚があればきちんと謝る。(とはいえ頻度は多くないのか、碧よりも付き合いの長い面々からも珍しがられる)

 一人先頭を歩くことが多いのは、会話に混じる必然性を感じないからということもあるが、魔族が出現するようになってからは、敵襲をいち早く察知する必要があるため。

 自身の単独行動を棚に上げたり、目の前のことに集中するあまり、自身の行動のおかしさに気が回らないことがある。カイズとジラーの危機に瀕し、余裕をなくし動揺するような場面も。そのためか、碧への当たりは今までよりも随分柔らかくなっている。

 カイズとジラーの過去に関して、最初は信用していなかったものの、思いがけず彼らの実力を目の当たりにしてからは、真の実力で手合わせを願うようになる。

 聞いてもいないのに喋り出すような人間に対しては苦手意識を持つ。

 挑発に乗って熱くなり、感情を抑えきれなかった自分に激しく戸惑う。


・ラニア・クラウニー

 最近イチカのことをよく見ている碧が、彼をどう思っているのか気になる。碧と仲良くなりたいと願う反面、彼女なりにイチカの過去のことも気にかけていた様子。風呂が大好きだが、武器は必ず持ち込む(曰く「いついかなる時も武器を身につけるのが戦う者の勇姿」)。ただの覗きは躊躇わず撃つ。仲間の正気を取り戻すためなら発砲も厭わない。

 

・カイズ・グリーグ

 五年前まで、暗殺組織・ガイラオ騎士団に所属していた(五歳の頃に拉致されたため、自発的ではなく不可抗力)。その記憶を消すため(あわよくば死ぬため)、睡眠も食事もとらず歩き続けて行き倒れたところをラニアに助けられた過去がある。見習い戦士と印象づけるため、イチカとの手合わせではそれなりに手を抜いていた(負けず嫌いなのでジラーほど徹底はできなかった)。暗示に掛かりやすい。普段は憎まれ口を叩いているが、ネオンの【切風クロス・ウィン】を参考に技を編み出していた。ジラーとは同郷だが面識はなかった。


・ジラー・バイオス

 五年前まで、暗殺組織・ガイラオ騎士団に所属していた(五歳の頃に拉致されたため、自発的ではなく不可抗力)。その記憶を消すため(あわよくば死ぬため)、睡眠も食事もとらず歩き続けて行き倒れたところをラニアに助けられた過去がある。見習い戦士と印象づけるため、イチカとの手合わせでは不自然なほど手を抜いていた。暗示に掛かりにくい。鍔迫り合いは面倒に思う方。意図せず荷物が増えても「筋トレになるからいいか」と思ったり、空腹時は運動すれば紛れると助言するくらいには脳筋。カイズとは同郷だが面識はなかった。


白兎ハクト

 ミリタムの意味深な発言に動揺する。里のためとはいえ、意外と人間界のことに詳しい。嫌いだったはずの人間が攻撃されて慌てふためいたり、仲間が豹変した姿に涙する一幕も。


・ミリタム・ステイジョニス 

 四章においても、実年齢にそぐわぬ分析力を発揮したり豊富な知識を披露する。危険とみなせば仲間であろうと容赦なく魔族すら滅ぼしかねない強力な魔法をけしかける一面も。普段は年齢に似合わず落ち着いているが、仲間の変貌を前に取り乱した。なにかと白兎をからかうような素振りを見せる。徹夜は多少なら平気。イチカに謝られると気持ち悪い。


○レクターン王国

 

・ネオン・メル・ブラッサ・レクターン

 レクターン王国第一王女。身分を気にしない豪快な性格で、碧に自らが編み出した技【切風クロス・ウィン】を伝授した。

 幼い頃盗賊に狙われた苦い経験から、「自分の身は自分で守る」という決意を固め、幼少時から通い続けていた巫女の森でサトナから神術しんじゅつを教わる。武術は我流のほか、オルセトやミシェルからも(渋面をされながらも)時々習っていた。この頃から家出が目立つようになり、『任務』に向かう途中のカイズやジラーを見つけてはちょっかいをかけていた。

 

○巫女の森


・サトナ・フィリップ

 悪行を憎み、その怒りの矛先はガイラオ騎士団にも向けられている。ただ、純真すぎる故か人を信じやすく、騙されることも。

 

○ガイラオ騎士団

・ウオルク・ハイバーン

 明るい橙色の髪と瞳を持つ、人懐こい笑みと曝け出された左二の腕の傷がトレードマークの青年。十九歳。左利き。

 幅二十センチ、刀身百五十センチほどの大振りの剣を片手で操り、高い耐久性を備えた鎧でさえ傷物にするほどの実力者。曰く「正直者」。

 カイズとジラーのかつての兄貴分兼師匠であり、二人の強い意志を知り脱団の手引きをしたが、捨て子だった自身にようやくできた弟のような存在を諦めきれず、団長の命令もあり二人を連れ戻しに現れた。しかし、イチカとカイズ、ジラーの絆の強さを目の当たりにし、吹っ切れる。目的を果たせず、団にも帰れず、途方に暮れていたとき辿り着いた巫女の森でサトナから神術の仕置きを受けるも、機転を利かせて難を逃れる。

 

・団長

 全身を甲冑で固めたガイラオ騎士団のトップ。現役だった頃のカイズとジラーにさらなる昇進を促すべく「街に出て信頼できる仲間を殺せ」という条件を出す。血も涙もない性格のよう。

 

○その他

・【火蜥蜴サラマンダー

 蜥蜴を縦横に太らせたような魔法の顕現。意思を持ち、標的に向けて火を吐き続ける。ミリタム曰く「四大召喚魔法で一番威力が低いものだけど、それでも魔族すら滅ぼしかねない強力な獣」。巫女と同様に【思考送信】で意思疎通ができる。


○魔族


・蛇の魔物

 イチカがアスラントに来て間もない頃にカイズ、ジラーとともに遭遇。湿地に生息。赤黒い肌で上半身は人間(ただし、手は子どもの胴体を鷲掴みできるぐらい巨大)、下半身は蛇のようにとぐろを巻いている。眼球はなく、耳まで裂けたようにつり上がった口からは蛇のような舌と鋭い牙が覗く。無数の蛇が頭から生えている。


○小ネタ、設定など(ちょくちょく更新するかも)

・ガイラオ騎士団について

 二十歳以下の青少年で構成される暗殺組織。金縁の六芒星を貫く赤い槍のような文様をシンボルとしている。(六芒星はミリタム曰く「世界の象徴で、武器を血に染めることはこの世界を血に染めることと同じ」。)『依頼主及び団長の命令は絶対』という掟のもと、暗殺を遂行し、完遂のための手段は選ばない。

 構成員はそのほとんどが捨て子、または近隣の村から拉致された子ども。捨て子のほとんどは大なり小なり「従わなければまた見捨てられるのではないか」という恐怖心を抱いているため、忠誠心が高い。他方、無理矢理親元から引き離されて入団した子どもは、それまでにしっかりとした情操教育を受けていることが多く、団の価値観が浸透しにくい。そのため脱団しようとする者は数多(あまた)いたが、多くは連れ戻されるか、粛清の憂き目に遭っている。

 低年齢の子どもを暗殺者としての価値観に染め上げるため、バッジやお菓子、遊具などに催眠効果を付与させたものを日常的に用いている。


・レクターン王国とカイズ・ジラーの関係

 ネオンの身に起きた事件以降、(一方的に)頻繁に会う機会があったこともあり、友情のようなものが芽生えていた彼らは、『任務』を終えた後の休憩地としてセレンティアを利用することが多かった。そのため、城内関係者でもカイズやジラーを知る者は多い。

 

・レクターン王国における裁判について

 民事事件のほか、国領で発生した傷害などの刑事事件について取り扱う。刑事の場合、第一審は非公開で行われ、第二審から傍聴が可能になる。判決は通常、第二審で下されるが、今回起こされた裁判は第三審へと突入する模様。

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