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社会的エッセイ

スマホゲームに多くを求めてはいけない。

無料で気軽に始められるスマホアプリのゲーム。

「クレジットカードを登録しなければ大丈夫」と、安心していませんか?


──それだけでは不十分です。


クレジットカードを使わなくても、あなたの貴重な“時間”は吸い取られます。


私はあるスマホゲームにハマり、バグ報告や改善提案を、スクリーンショットを添えてサポート窓口へ送りました。

心を込めて、丁寧に文章を書きました。

すると、思いがけず丁寧な返信が届き、アプリ改善への意欲まで感じられて、心が躍るほど嬉しくなりました。


ところが──


翌日届いたメールには、こう書かれていたのです。


「もういいよね? 解決済みにマークするよ。否なら24時間以内に返信してね。」


驚いて返信しました。すると、また丁寧な感謝のメールが届きました。

安心したのも束の間、また同じ自動返信が届きます。

これを三度、繰り返しました。


悟りました。**「メールではダメだ」**と。


私はアプリストアにレビューを書き、状況を共有しました。

すると、レビューに対して返信が来ました。


「アカウント番号を教えてください。状況を確認するために、必要です。」


──その瞬間、背筋が凍りました。


アカウントを消されたら、ゲームに費やした膨大な時間が無駄になる。

私は怖くなり、レビューを削除しました。


それ以来、ゲームの進行を記録するスクリーンショットを定期的に保存しています。

万が一、アカウントを消されたときのために。

……裁判してやる。その覚悟だけはできています。


そして、解決済みにマークされるように、自動返信を、ただ静かに放置することに決めました。


「返信しなければ、解決済みにマークされる」──そう信じていた私に、さらなる驚きが待っていた。

返信をしなかった私に、別の担当者名義で、また丁寧すぎるテンプレメールが届いたのである。

…もしかしてこれ、永遠に続くのでは?


でも、冷静になって思うのです。

この「無料ゲーム」というビジネスモデルこそが、そもそも間違っているのではないかと。

きちんと価格を設定し、売り切り型で提供すれば、プレイヤーも開発側も、もっと健全な関係が築けるのではないでしょうか。


そんな風に考えていたとき、ふと思い出したのが、任天堂の『ファイアーエムブレム ヒーローズ』。

あの「フェーパス」という定期購読は、なんと良心的なことか……。

改めて、世界トップクラスの企業の姿勢に感動しました。


まあ、そんな任天堂と比べたら、他のゲーム会社がかわいそうかもしれませんね。


──終わり。


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