王子に婚約破棄され、王子と聖女の策略で処刑されそうです!どうしましょう?‥‥‥なんてね!楽しみでしょうがないわ王子様♪
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私はこの物語の公爵令嬢。
「カンナ!お前との婚約は破棄させてもらう!」
「え?マッソ様どうしてですか!?」
学園の卒業パーティーの最中に大勢の出席者の前で婚約破棄をつげた。
婚約破棄宣言をしてきたこの婚約者は、この国の王子である。頭脳明晰、剣術もすぐれイケメンの完璧王子で皆の憧れの的だ。
王子の横には令嬢が王子の腕に絡みついていた。ピンク髪の小動物系で守って上げたくなる可愛らしい女性、聖女サクラである。
サクラは異世界から神により転移してきたのだ。そして神から聖女に選ばれた。
この国では聖女の誕生は100年ぶりであり王国中が歓喜に沸いた。聖女が現れれば国が栄えるのだ。
聖女がいるだけで穀物や野菜などが豊作になり自然災害も起こらない。まさに神の使いである。
学園に入学してから殿下は婚約者の私ではなく聖女と一緒に行動していた。私の事は放ったらかしで。
「私は今この時をもってカンナとの婚約を破棄にする。真実の愛に目覚めた私は聖女サクラと婚約ををする!」
「殿下ありがとうございます! 私も真実の愛の相手が殿下だと思っていましたので嬉しいです♡」
2人だけの世界に入ってしまった。
「私達は王家で決めた婚約ですが殿下の独断で決めてもよろしいのでしょうか?」
「フッフフ!もう王家で決定したから大丈夫だ!我が父も母も喜んで婚約破棄を受け入れてくれたよ!なんたってお前より聖女サクラの方が有能で国にとって必要だからな!そして、かわいいし優しい!お前と違ってな」
確かに私は聖女と比べたら可愛げがない。すらっとした体に切長の目で凛とした佇まいなのでいつも学園では一人だった。王妃教育を行なっているから余計近寄り難いのだ。
「まぁ王子ったら!かわいいだなんて、私嬉しいですわ♡」
また2人だけの世界に入った。陛下と王妃が賛成なら婚約破棄は決まりだろう。
「カンナ!お前はサクラに対して嫌がらせをしていたな!この学園で!」
私に身に覚えがないので冤罪である。
「私は聖女様に嫌がらせなんてしたことありません!私が聖女様に嫌がらせをするなんてあり得ません!」
「苦しい言い訳だなカンナ!サクラがお前にやられたと言っていたのだ!お前がサクラの教科書を破いたり、校庭の噴水に落としただろう!!挙げ句の果てに階段からサクラを突き落とし殺そうとした!!神の使いの聖女を殺そうとするなんて!この大罪人がっ!!」
「グスン、私階段から落とされて死ぬかと思いました。私はカンナ様に何もしてないのに酷いですわ!」
「せ、聖女様!?私そんなことしてません!」
このままだと聖女様を階段から落とした犯人にされてしまう!!聖女様は王国中に神の使いの聖女だと敬われてる方だから私は王国中の方達に敵意を向けられてしまうわ!!もしかしたら国外追放!下手したら処刑かも‥どうしよう!冤罪なのに‥
パーティーに集まった方達から厳しい視線を受けた。私の事を信じてくれる方誰もいない。
皆、聖女が嘘つくとは思わないから‥‥
これからどうなってしまうのかしら?きっとお父様は助けてくれないわ。すぐに私との縁をきるだろうし。父様は私に興味がない、私が幼い頃母様が亡くなってからすぐに義母と再婚し義妹も一緒に公爵家にきた。母様がいるのに父様は浮気をしていたのだ。義母が嫁いでから私は蚊帳の外で離れの小さい屋敷に隔離されていいた。王子の婚約者だから体罰はなかった。私は好きで王子と婚約したわけではないが父様の策略の駒として政略結婚させられるのだ。でも、もう王子と結婚しなくて済むと思うと肩の荷がおりた。何もかも嫌になったから。
「‥何を言っても私の罪になるんでしょうね‥ わかりました‥皆が私がやったと思うなら罪をお受け致します。王子の婚約破棄も了承致します」
「「「「「「うぉー!」」」」」
会場中の皆の歓声を上げた!
ふっ、私はこんなに嫌われていたのね‥‥
「やっと罪を認めたか!この悪女め!お前と婚約してたなんて私の汚点だ!おい!衛兵こやつを牢に連れて行け!貴族牢ではなく犯罪者の地下牢に入れておけ」
王子と聖女の顔は満面の笑みだった‥‥ 私があなた達にそんな嫌われることしたの?なんで私が浮気され、父様には政略の駒にされて不幸にならなきゃいけないのよ!もう私疲れたわ‥‥
そして衛兵に地下牢まで連れていかれた。
◆◆◆
カツカツカツ!地下牢に足音が響いた。
「どうだ!牢の居心地?お前にはぴったりだろうジメジメした臭い牢の中は!ハハハ!やっと、お前を底辺の地に落とすことができたよ。最初からお前のこと気にくわなかったんだ。」
「‥‥‥‥‥‥‥」
私は何も答えず無言のままでいた。
「ふん!面白くない女だな。明日お前の沙汰が下る、どうなるか楽しみにしてるんだな!」
カツカツカツ足音が遠ざかってい牢からいなくなった。
◆◆◆
それから5日後‥
「さっさと自分で歩け!」
私は憔悴しきっていて体の力が入らなかった。明日沙汰があると王子がいったが5日後だった。その間、水も食料もなかった。
そして近衛兵に陛下の玉座の前まで引きずられ連れてこられた。
陛下の左右には王妃、第一王子マッソ、聖女、第二王子ヨハンがいる。周りにはこの国の重鎮達、私の家族がいた。
「やっと来たか大罪人カンナ。お前の罪は重いぞ!神の使い聖女を亡き者にしようと階段から落とす所業許せんぞ!何か申し開きがあるか?」
「‥‥‥‥‥‥‥」
喉がカラカラで声がでなくなっていた。
「もういいお前の沙汰は決まっている。お前は斬首刑に処す。そうだな聖女?」
「はい陛下。私に神託がありました。カンナ様はこの国の災いをもたらす為斬首刑に処せと告げらました」
「ということじゃ!わかったな!お前は明日民衆の前で斬首刑を行う。最後は自分の罪を悔い改め明日まで過ごすがいい!もうよい!牢に戻せ」
陛下は言葉を終えたら王の間から出ていった。
「クックック!いいざまぁだなカンナ、皆の前で斬首刑だなんてクックック笑えるな!」
マッソはとても愉快そうに笑っている。これが次期国王になるなんて王国が心配である。
「お義姉様!お労しい姿でかわいそうですわ!私、第二王子のヨハン様と結婚が決まったんですぅ!だから公爵家は私達が盛り上げて行きますので安心してください!では明日」
義妹がヨハンを連れて私の前から消えた。
「やはりあの女の子だな!この面汚しが!明日からお前の存在がなくなると思うと清々する。おい!行くぞ」
父様は義母を連れ帰っていった。義母の顔は嘲笑していた。
「カンナ様、神託ですので私を恨まないでくださいませ!あなたはそう言う運命の元に産まれたんでしょうね。今日最後の日を懺悔しながらお過ごしください♪」
「明日特等席で見せてもらうよ!じゃあな」
マッソとサクラは満足した顔で出ていった。
結局私は何も喋れなかった‥‥
悔しい気持ちとやり返したい気持ちがあったが明日で終わると思うと安心する自分がいた。そう思っていたら意識を失ってしまった。
◆◆◆
「う、‥‥う‥‥」
地下牢でら目覚めた。誰かが運んできたんだろう。私は明日‥‥
誰か‥私を‥助けて
再び意識がなくなった‥そして処刑の日になってしまった。
処刑日の広場では‥
「「「「「うぉーーー!」」」」
斬首刑会場は大盛り上がりだ!観衆達は私の処刑を観ようと王都の広場に集まっていた。
私はここまでくる間に石を投を投げられ汚い言葉もかけられ精神も体もボロボロだ‥‥
「あれが聖女様を殺そうとした大罪人だよ!聖女様と第一王子との仲を引き裂こうとして神の使いである聖女様を亡き者にしようだなんて酷いわ!聖女様が斬首刑にしろって神託があったんだって!あれは義母と義妹にも酷い事してたんだって。見窄らしい離れに住まわせて酷い待遇だったらしいよ」
「まるで悪魔ね!だから神様からも見放されるのよ」
「そうよね、王子があんな奴と結婚しなくてよかったわ!もし王妃になってたら王国が滅んでたわ!」
「さすが王子よね!あの悪女に騙されずに婚約破棄したんだもの。これで聖女様と結婚をすれば王国は安泰よ」
観衆達はガヤガヤいいたい放題だ!
「みて!あいつ斬首が恐ろしくて震えてるわよ!ハッハッハッざまぁみろ!
「皆のもの静粛に!これから元公爵家令嬢カンナの刑を執行する。罪の内容は神の使いである聖女を殺害しようとした罪だ!神託もあり斬首刑が決定した。それで王国では大罪カンナを悪魔と認定する!」
陛下が皆に届く声で宣言した。
「「「「うぉーーーー」」」
観衆達もヒートアップしている。
「悪魔カンナよ!断頭台まで来い!」
私は俯きながら衛兵に断頭台まで連れてこられ首を固定された。あとは王の一言でギロチンが落ちる。
1番良く観える特等席で王子達は笑いながら観ている。
「ではこれより執行する!さあ、おろ「ちょっと待った〜!陛下」」
あともう少しでギロチンが落とされる直前に誰かの声が遮った。
「誰じゃ!ワシの邪魔したのは?」王が憤慨している。
「お久しぶりです陛下!リバティー皇国第一ナルフ皇子でございます」
「この国は何も罪もない者を斬首刑をする野蛮な国なんですが陛下?国民達も何もおかしいと思わず処刑を楽しんでるなんて‥‥このことは皇帝にお伝え致しますので。」
陛下みるみるうちに顔が青ざめてきた。聖女がいても皇国が攻めてきたらすぐに制圧されてしまうからだ。
「ま、待ってくれ!この女は聖女を殺そうとしたんだぞ!あと神託もあって斬首刑になったのだ。だからこちらには正当性がある。ナルフ皇子この事は内密にお願いする」
「はぁ、この女ですか‥罪人でもないのに‥。陛下、ちゃんと調べたんですか?まぁ、調べてないでしょうね。陛下もカンナ嬢のことを排除しようとしてたんですから。どうぞ陛下、これが私の影が調べたカンナ嬢の情報です」
カンナの冤罪の証拠の資料を渡した。
「く、く、くそう!なぜあの女の肩を持つのじゃ!お主には関係ないじゃろ」
「私はこの国の事を調べる為にこの王国の学園に通ってたんですよ。知らなかったでしょ陛下?今後この国をどうするか私は王子と聖女をずっと見ていたんですよ。この2人はクズでしたよ。カンナ嬢に誰も近づけないようにして孤立させたり、学園で悪い噂を流し悪女に仕立てたんですよ。ねぇ、第一王子、聖女様!」
王子と聖女は固まってしまった。こんな大勢の前で暴露されてしまったのだから。
「「‥‥‥‥」」
「ふ、図星ですか」
ナルフ皇子はバカにしたように言った。
「お、お前なんか学園で見た事ないぞ!嘘なんか言うな!」
「そうよ、そうよ!あなたなんか知らないわ!」
2人は元気を取り戻してきた。
「では、これでどうです?」
皇子は髪をくしゃくしゃし、分厚いレンズの眼鏡を掛けた。
「あ、あ、あ、あ‥‥いつもカンナの横に座っていた‥」
「あの冴えない男が皇子だなんて!?」
2人は驚愕した。
「そうでしょ!あなた達のよく知ってる冴えない男だよ。いつも私にカンナ嬢の悪口を言ってカンナ嬢から離れさせようとしてましたね!私だけ離れなかったから」
「「‥‥‥‥‥」」
2人は何も喋れなかった。これからどうしたらいいか思案中なのだ。
「もういいだろう冤罪なんだから!さぁ、カンナ嬢の拘束を解いてくれ!」
皇子の影達が現れカンナを助けた。
「カンナ嬢申し訳なかった。早く助けてあげたかったんだが‥面目ない。よかったら‥私の国に来てくれないだろうか?そして私の伴侶になって欲しい。あなたの事が好きなんだ!気丈に振る舞う姿にいつも私に優しく接してくれるあなたに恋してしまったんだ!」
「‥‥‥‥‥」
私はもう疲弊しすぎて皇子に応えられなかった。
ガバァ!皇子が私に抱きついてきた!
「もう大丈夫だよ!私がこれから守ってあげるからね!さぁ、いこう!こんな場所は君には相応しくない!では、陛下失礼いたします」
「待て!お前!カンナを置いてけ!」
王子が騒いで皇子を止めようとしたが皇子の影に取り押さえられた。
「お前?陛下これがあなた達の答えなんですね」
「ち、違う!かってに此奴がやったことだ!どうにか穏便に済ましていただけないだろうか?此奴を好きにしていいから何卒‥」
陛下は必死だ!皇国に攻められたら王族は皆死刑になる事がわかってるから。
「もう看過できませんね!この国はあなた達のせいで滅びますよ。この王国の民もいりませんしね。あとは皇国にお任せください。では、おい先短い人生をお過ごしください、さぁ行きましょうカンナ嬢」
私はこれから皇国に行き、ナルフと結婚する。そしてナルフが皇帝になりこの王国を滅ぼすのだ。もちろん王族達、重鎮達も処刑される。その中には聖女、カンナの父、義母、義妹も含まれる。
その後カンナとナルフは自分の子供達と幸せに過ごすのだ。のちに聖母カンナと語り継がれるのだった‥‥
〈END〉
「はぁもう終わりか!主人公視点楽しかったな〜!私ハッピーエンドまで創ってないの!だから、この世界はもうここで終わるんだよね。こんなに楽しませてくれたお礼に最後は私から皆んなに"ざまぁをプレゼントするね!」
さっきまでボロボロだった姿はきれいに元通りになり、喋れなかった状態からペラペラ喋りだしたのでナルフや私の近くにいた人達は皆驚いた!
「さぁ、皆さん!これからはざまぁの時間だよ!‥‥‥神からのね♡」
◆◆◆
遡ること‥‥とある世界の数分前
「ねぇ!地球の神からラノベ小説借りてるんだけどね!その中でハマってるのが婚約破棄ざまぁする話しなんだよ!不遇の主人公の女の子が婚約破棄されるんだけどね!婚約者の王子が聖女と浮気してるくせに真実の愛だからって主人公に冤罪までかけて婚約破棄するんだよ!ひどいよね〜!そして婚約破棄された令嬢は処刑されそうになるんだけど!隣国の美しい皇子に助けられるんだよ!学園で主人公の席の隣に座っている冴えない男性が隠れキャラでね皇子なんだよ!分厚いメガネかけて皇子だとバレないように変装してるんだ!
そしてね!最後に主人公に対して嫌がらせてきた奴らにざまぁするんだ!それがたまらないんだよね♡」
「せんぱ〜い!ちゃんと息継ぎしてくださいね!先輩のラノベ愛はわかりましたっすから!」
「そうなんだけどね‥私主人公になりたくなっちゃって‥‥小説の世界創っちゃいました〜♡じゃ〜ん!」
「マジっすか!?先輩創るの早いっすね!さすが神界学校主席卒業はちがいますね!」
「ふふふ、まぁね!聖女以外のキャラクターはね完成してるんだけど!転移してくる聖女は創れないの!私の管轄じゃないからね。だから地球の神にお願いしたんだ!地球のクズな女がいたらこっちに送ってねって!」
「へ〜そうなんすね!地球の神様も協力してくれたんすね!」
「ちっちっち!キミにも協力してもらうんだよ!私が創った世界に主人公として過ごしたいからキミは私の神界の臨時神様になってよ!私が留守の間だけ!神界時間だと数分で終わるからさぁ!お願い!」
「別にいいっすよ!自分で世界創った事ないっすから先輩のをみて学ばさせてもらうっす」
「ありがとう!地球からクズ女がきたら聖女にして私の世界に送っといて!たまに神託降ろしていいからね!じゃ!行ってくるね!」
光輝き消えた。自分の創った世界に。
「いいな〜先輩楽しそうで!私も地球の神様から借りてラノベ世界創りたいっす!」
これは暇を持て余した神達の遊びである。
◆◆◆
「え‥‥カンナ嬢!?傷が治ってる!服も綺麗に元通りになってる!?もしかしてあなたも聖女様だったんですか?」
ナルフは頭の中が混乱した。
「聖女?あんなクズ女と一緒にしないでくれるかしら!さっき神って言ったでしょ!」
「神!冗談でしょカンナ嬢!?‥喋り方がいつものカンナ嬢じゃない!クッ!やはり悪魔に取り憑かれてるのですね!私が今から貴方の体から悪魔を追い払いますから待っていてください!おい!悪魔よ!カンナ嬢を今すぐ解放しろ!影よ呪術を使って悪魔を追い払らえ!」
「「「‥‥‥‥‥‥」」」
影がその場で動かなくなってしまった。
「この世界は終わりなんだよ!だって私、この世界の続き創ってないんだもん!だからここから物語は進まないんだよね。だからね‥」
「「「ブシャー!」」」
影達は頭から股下まで真っ二つになり血飛沫を上げながら二つに別れた。
「あ、あ、あ、我が国の精鋭達が‥‥いつ攻撃したのだ。くっ、この悪魔め!皇国に連絡してお前を滅してやるからな!」
ナルフは皇国に緊急通信をした。
「おい、誰もでないぞ!どうしたんだよ!」
ナルフは焦っていた。
「誰も出ないですよ!だって私がぜ〜ん消去しちゃったから♡皇国全ての生物をね!特に人間は最高だったわ!皇国中、阿鼻叫喚が響き渡っていたわ。もう最高♡」
「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘嘘だ!私は信じな‥‥グファ」
いつのまにかナルフの胸に空洞が開き血を吹き出した。
「うるさいわね!ただのNPC如きが神の私を嘘つき呼ばわりするな!あ、聞こえてないわね、もう死んでるし」
「いいざまぁだな!ナルフよ!ハッハッハッ!よくやった悪魔よ!これで皇国がなくなったならば我が国がこの世界の頂点じ‥‥グググ」
陛下は邪魔な皇国が消失したと知って有頂天になってしまい軽はずみな発言をしてしまった。
「かってにしゃべるなNPC。悪魔じゃなく神だといってるだろ!さてと、お前をどうやってざまぁさせようかな?‥‥あ、そうだ!お前はろくにカンナの事を調べずに気に入らないからって王子と聖女の事を信じカンナを斬首刑を決定したよね!だから陛下のざまぁは!斬首刑に決定!衛兵よろしくね♪」
「おい!離せ!ワシはこの国の王じゃぞ!悪魔よ、この世界の半分をくれてやる!だからワシを殺さないでくれ〜!悪‥じゃなくて神様〜」
衛兵に連れられ頭を固定された。衛兵は私の命令には逆らえない。だって私が創ったんだから。そもそもこの世界は私のモノ。
「ゆ、許してください!お願いします神様!元は息子と聖女が悪いのじゃからあいつらを斬首刑にしてください。だからワシを‥」
ザシュ!‥‥ゴトン、ゴロンゴロン‥‥
「許すもなにも私がお前達を創ったんだからお前らの指図なんて受けないわよ!ただのNPCのくせに」
「陛下‥‥‥父上‥!よくもやってくれたな!この悪魔、いや!お前は魔王だな!禁書庫で読んだ事があるぞ!この世界には魔王が300年周期で復活すると!」
王子は1人で納得した。
「そんな設定あったわね、忘れてたわ!じゃあ、ご期待通り魔王を復活させちゃうわね!魔王はどんな感じにしようかな?やっぱ角があって浅黒くて魔法も万能な最強魔王にしようかな!はい、王子プレゼントだよ!《クリエイト魔王》」
ズガァーン!王都の広間で真ん中で土煙を上げだ。周りにいた人間達は吹き飛んで死んだ。その真ん中に禍々しい巨大な魔王が佇んでいた。
「‥‥わ、わしは‥‥」
神から創られた魔王はこの現状についていけなかった。
「お前は魔王だよ!この王子がね魔王を欲しがってたからキミを創ったんだ!私の邪魔しなければ自由にしてていいよ!まずはそこらにいる王国の人間消しといて。お願いね♪」
「お、おま‥‥!あなた様は創造神様ですか!すごい神気を感じます‥‥わかりましたワシが此奴らを全員消滅させてみせましょう!《召喚》我が配下達よ!全てここに集え!「ドッカーン」」
ものすごい音と共にいろんな種類の魔族が大量に召喚された。
「さぁ、お前たち人間を1匹残らず消せ!我が創造神様の命令だ!」
「「「おーー!!」」
魔族達の声が王都中に響き渡り人間達に襲いかかった。
「‥‥‥‥な、なんだよ‥この光景は地獄じゃないか‥うぇ」
王子は嘔吐してしまった。魔王の配下達が逃げ惑う人間を千切っては投げ捨ておもちゃのように遊んでいた。その中には人間の頭をかち割り脳味噌を啜り食べていたり、大きい魔族達は人間を捕まえて頭から齧り付いていた。この光景はまさに王子の言う通り地獄絵図のようだった。民、重鎮達、カンナの父、義母、義妹、王族達も皆平等に‥‥。そして着実に人間は消えていった。マッソと聖女以外は‥‥
「どう?貴方の希望通りに魔王創って復活させたんだから喜んでよ!貴方の提案のおかげで王国から人間は消えるわね!これが王国全てのざまぁだわ!カンナの事誰も信じずに悪態ついたり石投げつけてきたんだもん♪ざまぁ♪」
「神様助けてくださ〜い!聞こえてるんでしょ!得体の知れないのがいるの!あなたの世界でしょ〜!なんとかしてよ〜」
聖女が空に向かって叫んでいる
「ん?何?私に用事?」
「あんたじゃないわよ!私をここに転移させて聖女にしてくれたお方よ!」
『せんぱ〜い!まだ終わらないんですか?私も自分の世界創りたくなっちゃったから早く帰ってきてくださーい!』
「神託だわ!あれ?せんぱい?神様そんなことより早く私を助けてくださ〜い!」
『先輩この子不気味なんですけど!自分の事しか考えてないクズなんですけどー!早くこいつ消してくださいよ〜せんぱーい!』
「今1番おもしろいとこなんだから!あと少しで終わるから待ってて!私もキミの創る世界手伝ってあげるからさぁ」
『しょうがないですねぇ!じゃあ手伝ってくれるならもう少しだけ待ってますね〜』
「ありがとね!」
「ちょっと!カンナ!なんで神託が聞こえるのよ!神の使いは私だけでしょ!もしかしてカンナも聖女?」
「はぁ、さっきも言ったよね!クズな聖女と一緒にするなって!私が神なんだから後輩の声聞こえるなんて当たり前じゃない!後輩は私の神界の臨時神やってるの!私がいないから神界の留守番してもらってるんだよ!わかった?まあ、わからなくてもいいけどね。今度はクズ聖女と王子のざまぁだね!私が特別にとびっきりのざまぁやってあげるわね!」
2人はブルブル震えながらどうやって自分が殺されるのか想像してしまった。魔族に遊ばれ食べられるか処刑台で首を落とされるのかを。
「そんな生ぬるい殺し方はしないわよ!ふふふ何にしようかしら。‥‥‥あ、そうだ!あれにしましょう!どっちからざまぁしようかしら♡」
神は2人の思考は読み取り2人により絶望をあたえた。
「次はだ、れ、に、し、よ、う、か、な♪て、ん、の、か、み、さ、ま、の、い、う、と、お、り♪」
人差し指を2人に向け交互にゆっくり一文字ずつ言葉に発し指を揺らした。その指を向けられる度に2人はビクビクした。それが止まった先の人が神に殺されてしまうんだから‥‥あ、止まった‥‥
「次はおまえだ」
読んで下さりありがとうございます。
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