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ドクタースイサイド  作者: 多谷昇太
美しき天然
22/26

捜査一課の舟木と富田

林「(警官の腕を掴んで)お、お巡りさん、お、俺は、俺は……くやしい。あ、あのヤクザどもを……ヤクザどもを……つ、捕まえてくれ」

警官A「なに?ヤクザ?ヤクザとはなんだ?ヤクザがどうかしたのか?え?」

林「はい……お、俺は、あいつらに……あいつらに、こ、ここまで追い詰められて……ううっ」

警官A「おい!どうした?しっかりしろ!おい!おい!しっかり……」

警官B(OFFから)「部長!機動隊到着です!」


FI パトカーサイレンを鳴らして到着。ドアの開閉音や刑事二人がこちらに近づく足音。


船木「やあ、ご苦労さん。捜査一課の舟木です」

富田「同じく富田だ。どうした?被疑者が気を失ったのか?」

警官A「はい。尋問中に。後頭部に相当な打撲を負っています。失神前の供述ではこちらの自殺未遂者を救助する際に転げて、頭を岩にぶつけたそうです」

船木「ああ、そう。それは表彰ものだな。しかしそれなら自殺未遂者ともども命を救うのが先決だ。尋問はあとでいい。おっつけ救急車も到着するだろう」

富田「ふん、表彰もんて、それはどうだかな……殺人後の狂言ということも考えられるし。第一本当に失神しているのか?こいつ。(身をかがめて林の耳に)おい!聞こえるか?!警察だ!おい!答えろ!」

船木「よせよせ。富田。身に障ったらどうする。尋問は控えろと云っただろ。それより鑑識課に出動を依頼してくれ」

富田「ああ、了解。しかし俺はこいつ(林)を信用せんぞ。ツラが気に喰わん」

舟木「おいおい……」

警官B(OFFから)「部長!救急車が到着しました!」


救急車のピーポー音、FIからFO。代わりにノスタルジックな、興行用の音楽がFIで。それに重なって夜の歓楽街を歩いている林の靴音。

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