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芽莉李(メリー)の日記  作者: 田中浩一
7/10

第七回 ーjust the two of usー&ーwanderingー

     ーjust the two of usー


トラックが止まる

眠れぬままふたり

飛び降りた

ドアを閉める

シグナルが青に変わり

走り去るトラック

行く先に煌々と明かりの灯る

卸売市場が見えた

潮の香りがする

港の埋め立て地にある市場だね

ケンが教えてくれた

だからか

見渡す限り何もない造成地が

広がっていた

遠ざかる市場を背に

空を見上げた

陽が昇る前の藍色が広がる

ふたり望んだ

ふたりだけの世界にいるみたいだった


     ーwanderingー


携帯はうるさいから切っていた

どちらからともなく

手を繋いでいた

黄と赤の点滅する信号機の

三叉路

薄明かるいアスファルトに

二色を交わることなく

放っては引き戻す

右も左も海沿いの道

ジャンケンをして

ケンが勝ったから

右へ進んだ

不安はなかった

ふたりして早起きして

散歩してるような

気楽さだった

寒くも暑くもない

埃を落とした空気は冴えていて

眠気を飛ばしてくれた

そのとき

後ろから一台のセダンが

近づいてきた





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