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芽莉李(メリー)の日記  作者: 田中浩一
6/10

第六回 ー愛の逃避行ー&ーKen and Maryー

      ー愛の逃避行ー


ふたり二階の部屋

首から肩にかけての

火傷のあとを見た

わたしをかばってできた

悲鳴のあと

気がつけば泣いていた

混乱して

ふるえていた

特別養子縁組

そして

戸籍を生みの親に戻すと言う

知らない生みの親

わたしは

なに?

「行こう」

ケンがわたしの手を引く

「どこへ?」

ケンは笑っていったわ

「ふたりだけの世界さ」

わたしたちは

漆黒の闇に

駆け出した


     ーKen and Maryー


窓から非常はしごで

逃げ出す

すぐに鳴り出す

携帯

「はやっ」

お母さんから

「あれ先生だ」

立ち止まるケン

その先の駅に先生の姿

「めっちゃ早すぎ」

「俺に考えがある」

ケンが手を引く

港に続く二車線の一本道

その脇道の公園

「いた!テイキベン」

定期便のトラック

運転手は用足し中

そっと後ろの扉を開ける

息を殺す

走り出したトラック

「ごめんね」

顔をおおって泣くわたしを

温かな空気が包む

いつからかわたしを抜いた

背の高い

その広い胸に抱かれる

大きな手のひらは

わたしをつかんで離さない

安心する

「メリーは俺が守る」

血が繋がらない兄妹

「ずっと好きだった」

それを知っていたケン

秘めた想いをぶつけるケンを

わたしも抱きしめた

「死ぬほど好きっ!」







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