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町散策

アイリスと共に宿を出る。情報収集は超小型ドローンが勝手にやってくれているから宿に帰ってからでいいだろう。(まあ気になったことはすぐに調べるが。)

何故だろうか・・・・・・


「なんか、視線を感じる・・・・・・」


なぜだろうか、やはり余所者は珍しいのだろうか。男性には敵意の眼差しを向けられている気がするし。


(相変わらず自覚のない・・・・・・だからついてきたのです・・・・・・・)


見ている人たちは7割型女性である、これだけ言えばなぜ注目を浴びているのか分かるだろう。(ちなみに残りの3割の目はアイリスに向けられている。)

それにしても・・・・・・・


「なんか、町の雰囲気が暗いな。」

「ええそうですね。」(そんなことよりも自分の容姿について自覚してもらいたいですが。)

「誰かに聞いてみようかな。」


あたりを見渡すと同年代位の少女を見つけたので聞きに行くことにした。


「あの、すみません。」

「は、はい、なんですか?」


何故か顔が赤い体調が悪いのだろうか。だとしたら少し申し訳ない。(ちなみにアイリスはまたかと言う顔でため息をついていた。)


「何かあったんですか?なんだか町の雰囲気が暗いように思うのですが。」


「す、数日前に空間の大きな揺らぎが町の近くで観測されたとかで魔術協会の魔術師が派遣されてきたんです。大丈夫だとわかっていてもやっぱりみんな不安で・・・・・」


(魔術師?なんのことだ?)


疑問に思ったものの表面上はなんの疑問も感じていない笑顔で返答する。


「そうだったんですか、ありがとうございます。」


そう返事をすると少女は顔を更に真っ赤にして「どういたしまして」といって走り去っていった。


「体調が悪かったのかな?」

「本気で言っているんですか?」


アイリスが何故かとてもあきれている。


それにしても・・・・・・


「魔術師ってなんだ?」


宇宙船を出る前にみたあの映像と関係があるのだろうか?帰ってからと言わず今すぐ確認するか。


(アイリスそこの路地に入るぞ。)

(了解しました。)


路地に入った後、秀が腕につけられた装置を操作するとそこを起点として立体的な映像が浮かび上がった。そこには前に見たのと同じような摩訶不思議な映像が映っていた。


「風を起こして風車を動かし、呪文を唱えて火を起こす、ね」


この世界はなかなかファンタジーな世界みたいだ。また、魔術関連のデータを確認しているとどうやらこの技術は学校で習うことができるらしい。


「この世界の学校の仕組みについてのデータは・・・・・」


どうやらこの世界(少なくともこの国は)義務教育が存在しているようだ。科学は発達していないが代わりに魔術が発達しているためにもともと僕がいた世界と同程度の文明が築かれているらしい。

通ってみたいが・・・・・・


「この世界の戸籍を取得しないと無理そうなんだよな・・・・・。」


僕は目立ちたくないため異世界から来たことはできるだけ隠しておきたい。


(そのためにはできるだけ地位の高い人間に協力してもらう必要がある。)


もし戸籍の管理に何らかの魔術が使用されていた場合僕でも偽造は困難だ。なんたって未知の技術なんだからな。


「さて、どうやって接触しようか・・・・・」


考え始めてから数分後、秀はニヤリとその端正な顔に笑みを浮かべた。

主人公が女の子に声をかけたのは男性はにらんでて怖かったからです。

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