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あの素晴らしい日々である
ココア
それはあの素晴らしい日々である。
「いや、なに感動みたいな感じでいうてんねん、全然ちゃうやろ笑」
そうやって俺を馬鹿にしてきたのは、幼なじみの仁花。まあ、見ての通り生粋の関西人である。
ラブコメでよくある幼なじみ展開だが、そんなことは無い。
ちなみにこの物語の始まりのココアとは、今俺が飲んでいただけである。(仁花にツッコまれたせいで半分は俺の制服へと吸い込まれたが)特に意味は無い。寒さのせいでどうにかなっていたのだろう。
「うーわ、なに1人で喋ってんの。きっしょ。」
ほらな、可愛げなんてあったもんじゃない。