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赤い鳥居

作者: あお

山の上の神社には赤い鳥居があります。


みわちゃんは、赤色が好きなので、毎日のように赤い鳥居を見ていました。

秋には、他の木が赤色になるので、鳥居がよくわからなくなるのですが、今は木に葉っぱがないのでよく見えます。


空気が朝日に照らされてキラキラ光って見える、とっても寒い朝のことです。

みわちゃんが歩いていると、下のほうにもキラキラしているものが目に入りました。

光っているほうを見ると、地面から氷の柱のようなものが伸びていました。

霜柱です。

みわちゃんは、なんだかそれが、ものすごい力で伸び上がっているように感じました。


その日、山の赤い鳥居をみると、なにかおかしいなと思いました。

なんだか傾いているような気がしたのです。

でも翌朝は元に戻っていたので、見間違いかなと思いました。


また別の寒い朝、赤い鳥居を見ると、今度は反対に傾いています。

みわちゃんは、やっぱり傾いていたのかなあと思いました。

でもやっぱり1日たつと元に戻るのです。


そんな日が何日かありました。


みわちゃんは、気がつきました。

赤い鳥居が大きくなっています。

横にではなく、高さが高くなっているのです。


前にお母さんから「赤い色は、魔法の力をおさえることができる」と聞いたことがあります。

みわちゃんは、なにかの魔法がやってきてそれと戦っているうちに、高くなったのかなあと思いました。

でも、なにと戦ったんだろう。

寒さって魔法なのかなあと思いました。


みわちゃんの赤い靴と、山の上の赤い鳥居が光ったような気がしました。


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] あお様の作品はどれも優しい文体でとても好きです。 景色の描写も綺麗で想像しやすかったです。 [一言] ほのぼの系は癒されますね。 子供の頃のちょっと不思議な体験談みたいな話で、面白かったで…
[一言] 今作も発想が面白いといいますか、目のつけどころがいいですね。主人公の視点から世界を瑞々しく描かれていて楽しいです 導入部がすっきりとしていて、物語にすんなりと入っていけました。リズムが生ま…
[良い点] これから先の展開がワクワクします! 読みやすくていいですね!
2018/11/28 13:27 退会済み
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