つぶやき『忘れたくない想い』
生きているだけで、いつも考えてしまう。
誰かといても、どこにいても、いつになっても、たった一人君のことを。
そんな、何が本当で、何が嘘かもわからない世界で、一人もがき苦しむ。
悲しくて苦しくて、ただただ泣くぬことしか許されなくて。だけど、自分が悲しさを抱いていると、ほんのちょっと、嬉しさを運んで来てくれて。それがまた痛いくらい幸せで。そんな自分が、再び悲しみを心に積もらす。
世界はとても広いのに、まっすぐに君しか見えない。君以外、何も見えない。何とも愚かな自分。
だけど、好きな気持ちなら、他の何にも負けない気がしている。
ただひたすらに君に遭いたい。
本当の気持ちを君に伝えたい。
君と繋がっていたい。
この想いを叶えたい。
無邪気な笑顔。
力強い手のひら。
光り輝く涙。
たくましい背中。
体のありとあらゆるところから、”大好き”という気持ちが溢れ出してくる。
この気持ちだけは、どうしても忘れることができない。
この気持ちが、世界中で一番大好きな君まで届いたら、どれほど幸せで不幸だろうか。
君に本当の想いが全部伝わったら良いのに。そしたら勘違いも戸惑いも生まれることがないだろうに。
それでも君は、余りにも美しく笑うから、つられて思わず笑ってしまう。それがあまりにも幸せだから、君の隣で一人泣いてしまう。
誰にも言えない秘密を持っているから、また嘘をついてしまう。君に比べて、まだまだ意気地なしな自分。
それでも、たった一つの願い事を持つことが、まだ許されているのだとしたら。
ー俺は
ー私は
もう一度だけ恋をしたい
気分屋で生真面目な世界。
世界に何が起ころうとも、時間は常に前進を続けていく。
後悔があろうと、過去に戻ることができないのがこの世の運命。
だったらその逆も然り。
未来に進んでいくのも運命だと信じたい。
―――新しい春がまたやってくる