表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/40

青森 前編

「……!?」


 ガアン! という衝撃音。

EKワゴンの扉が吹き飛ばされた。


「嘘だろっ……」


 普通、目の前を走っている車が扉を開けたら、反射的にブレーキを踏むはずだ。

それなのに、あの女、アクセルをふかして加速しやがった!

結局、ゴールを制したのはランボルギーニだった。





「……」


 俺は車から降りると、黙ってEKワゴンにケリを入れた。


「……クソッ」


「残念だったね。 まあ、惜しかったとは思うよ」


 ニシノは車から降りるなり、俺に向かってそう言った。

マルコは、吹き飛んだ扉を掴み、それを引きずっている。


「……これじゃ、修理に出さないと車は運転できないな」


「……わりい、マルコ」


 すると、ニシノがスマホを取り出し、どこかに連絡を入れた。

どうやら、連絡先はJAFのようだ。

電話を終えると、ポケットにスマホをしまう。


「レッカー頼んどいたからさ。 で、約束通り義勇軍に入ってもらおうと思うんだけど…… あなたたち、銃って使える?」


 ……銃?


「……無理っす」


「だよねー。 まあいいわ、とりあえず乗って」


 ニシノがクイ、と親指でランボルギーニの後部座席を示したが、ちょっと待て。


「……俺たちを、どこに連れていくつもりっすか?」


「青森にある、西ノ森、って所。 詳しいことは移動しながら話すわ」


 どうする? とマルコの方を見る。

さっき、銃って話が出て来た。

危険匂いもするけど……


「……負けた以上、仕方がない」


「……分かったよ」






 東北自動車道を北上。

車は森の中を走っていた。


「……で、俺たちは何を協力したらいいんすか?」


 俺が質問すると、ニシノは少し間を置いた後、話始めた。

 

 話の発端は3,11の震災に遡る。

その時、原発の事故によって放射能がまき散らされ、近隣に住んでいた生物に異変が起きたらしい。

凶暴化、だ。

 義勇軍のメンバーに、DNAの研究をしている者がいて、そいつが凶暴化した生物を回収した。

理由は、この生物を研究し、生産にこぎつけ、北朝鮮に先制攻撃を仕掛けるためだ。

ところが最近、青森の研究施設から、その生物が逃げ出したとの報告を受け、ただちに始末しなければならなくなった、というのが話の全容だった。


「……尻ぬぐい、っすか」


「そういうこと」


 ……かなり間抜けな話だ。


「これ終わったら、とりあえずは開放してあげるから」


 森の中を散策するのに、人手がいるって訳か。

森の中を当てもなく散策するなんて、相当面倒に違いない。


「これ、ターゲットの姿ね」


 ニシノがスマホを寄こしてきた。




 





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ