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PTプレイの翌日またログインをする。リアルなんてとっくに捨ててるぜ(どや顔)。今日は鍛錬の洞窟に行く予定だ。鍛錬の洞窟は初めてのダンジョン型のフィールドである。その中には宝箱や罠などもあるらしくいかにも冒険といったところだ。モンスターの種類は今まで出てきたモンスターがプレイヤーと同じレベル(PTの場合平均値のレベルのモンスター)でランダムに出てくる(ここで今までのモンスターが出るので次の洞窟ダンジョンではこの次のフィールドのモンスターが出るようになっている)。最奥にはボスが一応いるが5人ほどで挑まないと勝てないらしく今は挑む気はない。
一人だと心もとないので掲示板でバディを探すことにする。鍛錬の洞窟で検索をかけるとお目当ての募集を見つけた。・二人で鍛錬の洞窟潜りませんか@13鯖だ。さっそくボイスチャットで確認をして合流をする。募集主の名前はピコだ。
スグ「どもーはじめましてーヒュマバランス型のスグですー。よしなにー。」
ピコ「どもどもー。武器はナックルにナイフに投合武器の狼獣人ですー。よろりー」
ピコさんの見た目は少し小さめの身長に狼の耳でシーフっぽい格好白い短髪の男の子である。別にショタに目覚めたわけじゃないんだからね(震え声)。
スグ「ピコさんはスピードタイプっぽいねー。戦闘が楽しみだお。」
ピコ「まかせとけいb」
洞窟に行く前に新しい銃を買った。洞窟の中はダンジョンということもあって薄暗いが壁に松明が置いてあるので真っ暗ということでもない。ピコさんによる斥候で罠にかかる心配もない。
スグ「シーフさまさまだおー」
ピコ「b」
ピコさんの戦い方はまず投合武器の投げナイフで牽制し、そのまま敵に接近、ナックルによる打撃攻撃を喰らわすスタイルだ。獣人なのでその動作全てが速いので見ていて感動してしまう自分がいる。二人で背中を合わせながらモンスターを屠っていくのは憧れていた戦闘の一つだったので楽しくて仕方がない。パーティーを組んだ時に重宝される戦闘技能の一つにスキルコネクトというものがあり、一人がスキルを放ったあとの硬直時間にすかさず仲間がスキルをつないで隙をなくすというものだ。それも多用する。
スグ「やっぱ近接戦闘だよね^^」
ピコ「うぬ、このスリルと臨場感はやめられないね^^」
なんて話していると銀色のゼリー状のモンスターを発見した。
スグ「ラッキーやん。シルゼリみっけ」
ピコ「よっしゃ屠ったる。」
シルゼリ(シルバーゼリーという経験値と金が多くもらえる所謂はぐれメ○ル的なモンスター)。
二人でタコ殴りにして倒すことに成功した。そのあともgdgdと洞窟を漁っているとナイトウルフのでかい版(フィールドで出てくるモンスターが大きくなって出てくるのも洞窟の特徴の一つだ。その大きさはおよそ二倍で強さは1,5倍ほどになっており油断はできない仕様になっている)が出てきたので倒すことにする。まずはピコと自分による投げナイフと銃弾を放つが敵もすばやいので避けられてしまう。そしてそのまま敵のタックルを喰らってしまう(ここはスグがすすんで身代わりになる、ピコは軽装なためだ。)
ピコ「流石ナイトウルフなだけあってAGI高いな」
スグ「挟み撃ちにしよう。僕が後ろに回り込むよ」
ピコ「頼んだ」
銃で牽制しながらウルフの背後へと回り込むことに成功する。
スグ「同時に遠距離攻撃ですかざず接近して近接スキルでFA?」
ピコ「おk」
「「せーの」」
バウンドバレットと投げナイフによりウルフはその場から避けるために動く。その着地点を予測しそこへ向かい二人同時にスキルを発動させた。
スグ「朧月下!」
ピコ「ラッシュアサルト(拳による6連打撃)!」
これによりウルフのHPは3割ほどまで減った。が二人ともスキルの硬直時間によりウルフの攻撃を喰らってしまった。その後はなし崩し的に倒すことに成功する。
スグ「敵が強くなったりでかくなったりすると楽しさも増すな。」
ピコ「生粋の戦闘狂で(´^д^`)ワロタまぁ僕も楽しいけど」
それとピコの使っている投げナイフは消耗品でかなり使うが値段は5マニーと格安である。そのくせ与ダメはレベル依存なので使い勝手はいい。上位投合武器にクナイや手裏剣、手榴弾などがあるがまぁ金が余ったら乗り換えるのだろう。その後も大きくなったモンスターと遭遇したが難なく倒すことに成功した。