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Your World Online  作者: 朧月の夜
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どうも!!バイト先のウザイやつにバックアタックしたい年頃の鳴沢傑です。仕事を終えてレベリングの都合上ゲーム内時間の夜になるまで異世界モノのネット小説を読んだり、更新されたアニメを見て適当に時間を潰しログインをした。

クエストカウンターに行きこなした依頼を報告して合計5000マニーほどになったので武器屋にて新しい剣を買う(ロングソードATK+27)。とりあえず10レベルまで始まりの街近辺の夜で上げつつお金を稼いで装備やアイテムを整える予定だ。なかなか思うようにレベルが上がらず9レベルまでなんとか上げた頃気になるクエストを見つけた。

内容は-夕暮れどきのクロウベアを狩れx1-だ。街周辺には所謂中ボスモンスターがたまにポップすることがありクロウベアもその一種でパーティで戦う事が推奨されている。

多人数で同じモンスターを倒した時に貰える経験値はダメージを与えた分だけ貰えドロップ率も同様に一番ダメージを与えた人の方が高くなる。パーティを組んだ場合は貰える経験値が少し増えダメージに関係なく公平に分配される。そのため支援系のプレイヤーはパーティを組んでいることが多い。クロウベアは最初の中ボスなのでソロでも少し時間はかかるが倒せるらしい。

時は夕刻、フィールドで体長3メートル程だろうか、鋭利な爪をもったドデカい熊を発見した。ステータスを見ると-クロウベア-Lev.12とでる。少し沸かすために狩りをして時間を食ったが周りには丁度誰もいないのでソロでいけそうだ。

最近とった隠密スキルのハイド(気配を消すスキルでこれにより確実にバックアタックでき敵に気付かれると効果が切れる。非戦闘時のみ使用可能。非常に優秀なスキルなので会得するのにポイントをかなり消費した)を使いバックアタックでスクエアキリングをまずは喰らわす。ヘイトがこちらに向きベアが咆哮を上げた。一瞬怯んでしまったがもち直し対峙しスキルのバーストエッジ(武器に破裂属性を付与する。これにより攻撃を与えると小爆発が起こり部位破壊がしやすくなる、がSTRx0.8とマイナス補正がかかる)を使用する。

情報によれば爪は破壊できるらしく爪は脅威なので早めに取り除いておきたい。ステップで懐に潜り込みスクエアキリングとスラッシュを連続で打ち込むとベアは狙いどおり腕をクロスさせ防御してきたので爪を優先して攻撃をヒットさせる。反撃で大きく切り裂いてきたのでバックステップで躱すがなぜが衝撃がきてダメージを受ける。原因を確かめるために一旦距離をとり武器を銃に持ち替える。狙いを爪に定め銃スキルの炸裂弾(破裂属性付きの弾で補正はDEXx1.4)を放つ。と同時に相手はその場で爪を振りかぶった。

弾丸は相手に当たることなく丁度中間の位置程で爆発した。なるほどあの爪はどうやら衝撃波を生み出すらしい。攻撃ラインには気をつけないといけないようだ。その後も爪の衝撃波に注意しながら何度か斬り合いを繰り返すとようやく爪の破壊に成功した。

これにより衝撃波の脅威がなくなったためあとはそれほど苦労する事なく熊の消滅エフェクトを見られることになった。熊を倒したことによりレベルが上がりようやく10レベルになった。ドロップアイテムは熊の肉とウェーブスラッシュ(スラッシュに衝撃波が発生する)のスクロールだった。このスクロールはなかなか出にくいらしく一発で出たのは運がいいな。

ギルドに戻り依頼の報告を済ませたあと今後の予定について考えることにした。この街周辺のモンスターは簡単に倒せるようになり経験値もまずくなってきたので次の街に行く事にする。ということで出発だ。

セーフティエリアの道を15分ほど歩いただろうか、一つの看板を見つける。そこには-西 アスタリアの街 東 鍛錬の洞窟-と書いてあった。とりあえず街に行きたいので西に向かうと五分ほどで街についた。

アスタリアの街はなんというかとても綺麗な街である。水路が街のあちこちにあり綺麗な水があらゆるところに流れていてまさに水の街と言っていいだろう。綺麗な街並みを眺めながらギルドえ向かう。ギルドの中にも噴水があり綺麗だった。

周辺のモンスターの討伐依頼を受け、外へとまた向かう。昼のモンスター1体目は体に電気を纏った羊だった。-エレキシープ-Lev.10とでる。もふもふとした羽毛に触りたくなりつい近づいて触れるとビリビリとしたエフェクトが起こり状態異常のスタン(しばらく動けなくなる所謂麻痺状態)になってしまった。これなんて初見殺し。触りたくなるやん普通。

スタンが切れるまで一方的にダメージを喰らってしまったのでヒールで回復をする。接近戦だと二の舞になってしまうので銃に持ち替え羊を屠った。ドロップ品は羊毛とエレキウェポン(雷属性付与魔法)のスクロールだった。

二体目のモンスターは体長60センチほどの大きさの蜂でステータスは-ハニービー-Lev.10-とでた。昆虫型のモンスターはすこし気持ちわるいので若干苦手だ。昆虫型のモンスターにも炎属性が有効なので銃で牽制しつつフレアウェポンを使っておく。ヘイトが溜まり激おこになった蜂さんが突進してきたのでカウンターで斬撃をお見舞いしてやった。そんな感じで倒しドロップ品は蜂蜜と定番のものだった。

その後もその二体と何度か戦い街へ戻りクエストの報告を済ます。そこで夜の依頼を受け装備屋へ行きビギナーシリーズの防具からセカンドアーマーやセカンドグリーブなどのセカンドシリーズの防具に買い換え夜まで適当に時間を潰し外へでる。

夜のモンスター1体目は大型犬ほどの大きさの狼-ナイトウルフ-Lev.12だ。こいつの速さには結構苦戦した。初めて対峙した時にどう戦うか考えていると気づけばダメージを受けていた。何事かと思い注視すると高速で飛びかかってきて爪に切り裂かれているようだ。再び攻撃されないように剣と銃で牽制しながら一旦距離をとる。

一度銃を放ちすかさずバウンドバレットを放つが躱されるとわかっていたでさらにその先で待ち伏せし剣によるスラッシュを放つ。結果は成功だ。あとはその繰り返しで敵がたまにダウンするとスクエアキリングを打ち込んだ。

二体目のモンスターは-レッドインプ-Lev12(見た目はゴブリンを赤くして少し鬼っぽくした小悪魔)でこいつは初級の炎魔法のファイアボールを多用してきた。一度魔法を使ってくるとしばらく撃ってこなくなるのでその隙に近づき攻撃しさほど苦労することなく倒した。

何度かその二体を倒し戦利品はウルフからはスピードリング(AGIを少し上昇させるアクセサリーで上位にヘイストリングがある)、インプからは予想通りファイアボールのスクロールを手に入れた。街へ戻りクエストの報告をしたところで今日のところはログアウトすることにした。

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