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悪魔が語る憂鬱な日常  作者: ByBuyBy
悪魔の春 3月~5月
19/35

悪魔の対面。@3

 青年はこの前のことが気になって夜も眠れず、何となく暇潰しもあきたし、青年の親友かつ幼なじみの家の前に向かう。


 青年は親友が思ってた以上に早起きなのかとか思いつつ、朝日が出る前くらいの時間に家を出てきた親友を絡む。


 親友はいつも傘を持っているが、何故だろう。


 日傘として使っている事が多いが、お前は乙女か!? 女子力が高過ぎるな。


 まぁ、今となっては気にするのも面倒だ。


 本人も低血圧モードでなくても、常に残念だからな。


 そして、親友と一緒に登校しながら、この前の通称、デートの話を聞き出す。内容は予想通りだったが、進展無しっと。


 お節介かもしれないが、どっかの主人公みたくフラフラして欲しくはないからな。由香里も由香里だ。もっと攻めてってほしい。




 まぁ、所詮は俺のエゴだが、気にしたら負けだな。


 そして、学校が見えてきた頃に親友は何かを思い出したように、あっ、とする。


 手招きされるまま、近付くと拳骨1発くらう。


 本人的には手加減したらしいが、拳骨というものは地味に痛みが後まで響くから辛い。





 昼休みになる。その間の授業なんて、正直興味なんて毛ほどもない。


 そして、今日は用事があることを思い出す。


 今日はあの日だ。


 中庭にチャラチャラしているオヤジが立っている。通称、チャラオヤジ。まんまだな。


 女子高生を見ている姿は、通報するべきか悩むレベルに見える。


 とりあえず、補導される前に話を済ませたいので、嫌々ながらチャラオヤジと相対する。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆





 少女は残念な格好をしている。


 たまにこれは恥ずかしくて無理と言う格好もイベントとかで、嫌々ながらも仲間の後押しにより着てきたので、感覚は最近麻痺してきている。


 オタクという文化は受けいられているのに、中2は受け入れられていない。悲しい現実だ。


 中2という自覚もちゃんとある。けど、止めるつもりも、隠すつもりもない!! これが私だ……じゃない間違えた。我だ!!


 そんなわた……我の宿敵(永遠のライバル)、ナガレと相対する。


 立ち上がって、そのナガレを睨み付ける。


 友達に行儀が悪いと怒られ、悲しくなるも、ナガレを見る。


 ナガレへの思いは忘れない。





 ー少し昔 中2発症前


 少女の力は壮大だ。血筋もあるだろうな。


 そして、その力によって少女は慢心してた。それは揺るぎ無いものだった。はずなのだったが、目の前に見える怪物は何だ!?


 目の前の少年は童顔で、男らしからなやぬ身体つきで軟弱そうだ。


 その少年はヘラヘラとしてたり、慢心どころか謙虚だったりと。


 でも、何処か時々雰囲気が変わるときがある。


 その彼をみた時からかな。


 私の中で何かを感じた。


 そして彼は私にとって、宿敵になった。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆





 ……会話が続かない。


 色々あって、二人きりの食事の場となってしまった。


 会うたびに宿敵よ。とか、言ってきたが、他にコミュニケーションをとった事なんて両手で数えられる程度。


 はっきり言おう……気まずい。


 ナガレは気まずさからか、優しさからか、何度か話題ふりをしてきてくる。が、話がすぐに終わる。話が派生されない。


 コミュニケーション力が、今とても欲しいと感じる。


 ネットとかの掲示板なら、私の力は発揮されるのに……。


 彼の優しさが今は辛い。


 しかし、幼なじみさんも惚れる訳だ。


 でも、まだ気づいてないみたいだから、私にも機会はあるってことかな!? う~ん、彼は鈍感だし、厳しいかも。


 しかも、この格好を咎める者達の仲間だからな。


 直すべきだろうが、直すつもりなんて無い!!


 あっ、でも、やはり直すべきなのかな……あうぅ……。究極な選択肢で困る。私のアイデンティティー……。


 私のアイデンティティーを脅かす宿敵……。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆





 「良いね~、最近の若い娘は~、けしからんね~」


 チャラそうなオヤジは、女子高生を眺めている。


 周りからの視界はこの不審者は映らないのか、気にしない。


 「う~ん、さっき走ってった娘は~、残念ながら成長の見込み無しっと」

 これが聞こえてたなら、この不審者は殺されただろう。


 しかし、その娘は聞こえてないのか、普通にその横を走り去ってった。


 「おい、オッサン」


 後ろから声が聞こえるが、自分の事だろうか? これでも25歳だ。


 これを言うたびに驚かれるのは、髭のせいかもしれんが。


 「おい、不審者 セクハラオヤジ チャラオヤジ」


 「おいおい、酷いな。オッサンにも心があってな、繊細なんだぞ」


 「はぁ……、心底どうでもいいのだが」


 「はは、すまんな。本題に戻ろう」


 「今日の呼び出しした理由は何だ!? (怒」


 青年は、正直会いたくなかった人に会ってるので、不機嫌だ。


 「ああ、まずそれからか~。まぁ、聞けや」


 その言葉で、青年は押し黙る。





 少しためて、不審者は切り出す。


 「お前の報告。嘘だろう?」


 不審者は、獲物を目の前にするように下卑たな笑顔を向ける。





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