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悪魔が語る憂鬱な日常  作者: ByBuyBy
悪魔の春 3月~5月
11/35

悪魔の暴走。@2

皆聞いてくれ!! ゴールデンウィークは

休むためのものなはずだ!!

 おかしいな?


 ゴールデンウィークって、普通なら皆、各々遊びまくりだろう!?


 ゴールデンウィークって、ウィキ先輩から確認したが、毎年4月末から5月初めにかけての大型連休おおがたれんきゅ う黄金週間おうごんしゅうかんと呼ばれるような至高のものなはずだろう!?


 なのに……なのに……。


 何故か自分は今、勉強をしている。


 いや、正確に言えば、先生からの苛めな課題を消化作業している。


 そして、間違えるたびに由香里に注意される。


 そんな休みの日にまで、勉強なんかしたくなかったのに。


 この状況の元凶出てこいや~~!!




 ……って、俺だ~~!! (涙





◇◆◇◆◇◆◇◆





 今日は残りの課題を全て消化するために集中して作業。


 犬塚は最初は何か独り言を言っているが、気にしない。


 どうせくだらないことだろう。


 由香里は、犬塚に徹底的に教え込んでいる。


 昨日のちょっとした遅れを取り戻すために。


 前より、効率よく進んでいるのだが……犬塚は、すでにヒヨッてるよ!? SAN値ピンチ!!


 そして自分は、一人で別の作業。


 だって、する事を由香里に全て奪われたし……。


 もう少し頼ってほしいな……。暇だし。


 というわけで、一人で別のことをする事自体居たたまれないが、せめて、同じような勉強をしているので、自分のモチベの下がり具合を緩和している。





 三時間程度たって、ただいまの時間は、12時半。


 さすがにお腹の虫が、主に犬塚から鳴ってきた頃に、一旦区切りをつけて昼御飯にする。


 倒れ伏している犬塚を部屋に置き去りにして由香里と台所へ。


 しかし、ここでもする事がなくて、自分は手伝おうとしたら、そこら辺でゴロゴロしててと言われたよ。


 自分は猫か何かか!? (2回目)





 なので、また犬塚の部屋でゲームだな。


 仕方なく……あぁ、仕方なくだ。


 倒れ伏しながらも、さっきとは違った体勢で、明らかに無理があるだろう!? といった感じの突っ込み待ちの変なのは置いておいて、自分はPZ2を起動させ、一人プレイする。


 少し何をやろうか数分くらい悩んだ。


 だって、色々あるんま、これがまた。


 そして選んだのは、【キンダムパーツ】


 これはツンツン頭の少年を操作して、某ネズミ王国から来た、○の住人達と共にストーリーを進めていくゲーム。


 最初のPVは、やはり何度見ても良いな。特に歌詞が良い感じ。


 そして、最初のPVだけで十分に満足して電源を消す(後ろから、えっ!? っていう声は無視で)。


 まだ耳に残る代表曲。そして感動の余韻に浸っていたら、調度よくドアがノックされる。


 どうやら、昼御飯が出来たようだ。





 今日の献立。肉じゃが。


 なん……だと……、肉じゃがだと。


 家庭料理の1つで、人気料理の1つでもある肉じゃが。


 それをここまで仕上げることが可能だと言うのか!? あの短時間で!? いや、普通なら無理だ。なら、一体、何を!? まさか!? あれは電子レンジ!!


 なるほど、煮込む行程をレンジで済ましたのか。


 でも、肉じゃがなら急がず、ゆっくりでも良いから美味しいものの方が……。と思って一口食べてみると……。


 口のなかでジャガイモは熱々ながら、優しくほぐれ、出汁も充分に染み渡っている。


 ナンダコレハ!? 旨すぎる!!


 「由香里!! 結婚しよう!! さぁ、今すぐにでも!!」


 正直、料理でここまで心引かれるとは思わなく、結婚を冗談半分で言う


 「えっ!? えっ!? どうしたなの!?」


 あれ!? 珍しく由香里は、可愛げに戸惑っている。ちょっとイタズラをしたいかな~。


 「毎日、由香里の作る料理が食べたいんだ!!」


 「えっ!? えっと、落ち着こう!? ナガレ変だよ!?」


 「俺は正気だ。由香里は……嫌か!?」


 と、自分は上目遣いで切り返す。


 「えっ、でもでもでもそれってつまりその……ボフッ!! ……きゅぅううぅ……」


 パタン……。



 


 あれ!? 冗談だったんだけどな!? 


 犬塚は、何故か苦笑い。


 そして、気絶しながらも血行良く流れてる赤い顔した由香里に団扇を扇いでいる。


 まぁ、いっか……。


 きゅぅううぅ……。





 その後、起きた由香里は、先程のことを忘れたのか、通常運転に戻った。

 そして、何か八つ当たりをするかのように犬塚と共に最後まで作業した。

 犬塚の頭がオーバーヒートするまで後5秒っていうくらいに。


 うん。まぁ、良かった。これで課題は終了だ。






 そして休憩を境に自分は切り出す。


 「そういえば、遊園地の件だが、何時にする?」


 と、自分は聞いてみる。今頃だが。


 「明後日なら大丈夫かな?(思案」


 「私は何時でもなの」


 「良し、明明後日に決定だな」


 「ちょっ、置いていく気、満々ですか!?(半泣き」


 「冗談だ……」


 「あはは……(焦」




 「さて、さっきのは軽い冗談で、明後日9時に宇都宮駅で集合だな。遅れたら、餃○像の前で荒ぶる鷹のポーズを全力でやってもらう。犬塚限定だ。以上」


 「ちょっ……(半泣き」「分かったなの」


 「いやいや……」「犬塚、遅れるなよ」


 「もう確定事項となってしまった(涙」




 そうして、その後も今後の予定を見つめ直し、どうやら明後日が一番調度良い日だと判明なので、決定事項となった。


 さぁ、明後日がとても楽しみだ。



 時間よ、早く進めと。中2的な発言をしたくなる。


 そして、今日は課題終了を境に解散となった。



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