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悪魔が語る憂鬱な日常  作者: ByBuyBy
悪魔の春 3月~5月
1/35

プロローグ。

 こんばんは、悪魔です。


 


 夜遅くにスミマセン。でも、お付き合い願えれば光栄です。




 まず自己紹介ですよね。


 ざっくりと話しますが、自分は悪魔です。


 性別は男でありながら、中性的な顔と声が目立つのが、最近の悩み。

 黒髪で、体つきは普通ぐらいな感じで、肌は白いです。





 無口な方ではなく、むしろおしゃべりな方だとは思うが、何分コミュ障レベルが廃人です。そしてわざとではないが、天然さもあると、誰かに前言われた事もあります。




 そして自分の名前は【治水ちすい ながれ】。ちょっと変わった名字です。

 アダ名は【りゅう】。アダ名の由来は明らかに読み間違いされたからだと思うかな。





 そして自分ら悪魔とはいえ色々あります。


 自分の事を例にあげていうと、


 便利なことと言えば、馬鹿みたく高い身体能力ぐらいで、

 むしろ悪魔になって不便な事の方が多いのです。


 例えば、雨に濡れるのも駄目。朝日も駄目。知らない人も駄目 (コミュ障のため)。力の制御が異常にシビアで、面倒 (てか、時々忘れてる)。など、挙げたら切りがありません。


 さらに困ったことに、前まで人間でした。


 訳あって悪魔になってしまったので、今更、急に悪魔よりの生活も出来るわけがないので、人間よりの生活をしなければなりません。






 つまり何が言いたいか……。


 「人間に成りた~い♪ 的な感じです」


 今でも、普段の日常が苦痛です。


 だって人間って、壊れやすい。


 そして、この力だって、人間の前では不要すぎる。なんたる不遇スキルだと嘆きたい。





 とにかくバレたら一大事。軍隊を派遣されたら、たぶんその軍隊が全滅します。


 人殺しは嫌ですからね。


 穏便に、悪魔ライフと高校生ライフを満喫したい。ってのが自分ですから。





 ラブコメはあった方が良かったと思うかな。経験上、今年からの高校生ライフも灰色の青春として深く刻まれそうだな。


 別に今のままじゃ、まともに恋愛感情にすらならないと思うけど……、元々が人間だったもの。思春期だもの。期待しちゃうものでしょ。


 ただ問題は今時の若者(自分も十分、若者ですよ。)の好きな傾向が分からない。


 有一の自慢はこの美白肌のみ。勝負になるだろうか……。





 そして、悪魔ってさ色んなイメージがあると思う……。例えば、悪魔経典とかに出てきそうな有名なアイツラとか。


 自分もそれなりに期待してた……なのに……なのに……。


 「悪魔といったら、執事のあのイケメン的なイメージだったのに……今の自分は、ガッカリだよ!!」


 「酷すぎるよぉ……あんまりだよぉ。イケメンなんて爆発的に死んでしまえ~!!(ただの八つ当たりです)」


 まぁ、根っこからのコミュ障害物の悪魔なんか、誰も振り向きすらしないだろうな。


 ていうより、自分って、化け物ですしね。ついでに言えば、色物にも近い。





 あはは、何だろう……どんどんネガティブに成ってきました。


 「もう疲れました……。そうだ。死のう」


 そう思ったら、即決行。


 まず椅子を用意します。


 次に太めの縄をこの頑丈そうな木の枝に吊るし、その縄を輪っかにして、その輪に首を置く。


 そして、最後に目をつぶり、全身の力を抜く。


 その顔に苦悶の表情はなく、静かに瞼だけ閉じている。


 



 数分くらいたっただろうか。


 自分は、静かに首の縄をほどき、とぼとぼと立ち位置へと戻る。


 「…………(周りに誰も居なくはないのに、誰も助けに来ない。ああ、この説明会のために用意した空間の中でもボッチなんて)グスッ(泣き」


 自分は、やや泣きながら、忘れかけてた進行を続ける。


 「……と、まぁ死ねない身体なので、自殺が不可能。

 人生が嫌になって、自殺が出来る人は羨ましいです。羨ましすぎて、自殺を止めたい位ですね」


 「自殺が羨ましいなんて言えるのは、悪魔らしいのか、らしくないのかは微妙ですけどね」


 あはは……。


 


 おっと、ちょっと長引いちゃったかな!?


 そんなこんなで悪魔と学園ライフ。を満喫するといたしましょうか。



プロローグは少な目の文字量ですが、

2話目から通常にもどります。

約2000文字くらいあるかな?

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