プロローグ。
こんばんは、悪魔です。
夜遅くにスミマセン。でも、お付き合い願えれば光栄です。
まず自己紹介ですよね。
ざっくりと話しますが、自分は悪魔です。
性別は男でありながら、中性的な顔と声が目立つのが、最近の悩み。
黒髪で、体つきは普通ぐらいな感じで、肌は白いです。
無口な方ではなく、むしろおしゃべりな方だとは思うが、何分コミュ障レベルが廃人です。そしてわざとではないが、天然さもあると、誰かに前言われた事もあります。
そして自分の名前は【治水 流】。ちょっと変わった名字です。
アダ名は【流】。アダ名の由来は明らかに読み間違いされたからだと思うかな。
そして自分ら悪魔とはいえ色々あります。
自分の事を例にあげていうと、
便利なことと言えば、馬鹿みたく高い身体能力ぐらいで、
むしろ悪魔になって不便な事の方が多いのです。
例えば、雨に濡れるのも駄目。朝日も駄目。知らない人も駄目 (コミュ障のため)。力の制御が異常にシビアで、面倒 (てか、時々忘れてる)。など、挙げたら切りがありません。
さらに困ったことに、前まで人間でした。
訳あって悪魔になってしまったので、今更、急に悪魔よりの生活も出来るわけがないので、人間よりの生活をしなければなりません。
つまり何が言いたいか……。
「人間に成りた~い♪ 的な感じです」
今でも、普段の日常が苦痛です。
だって人間って、壊れやすい。
そして、この力だって、人間の前では不要すぎる。なんたる不遇スキルだと嘆きたい。
とにかくバレたら一大事。軍隊を派遣されたら、たぶんその軍隊が全滅します。
人殺しは嫌ですからね。
穏便に、悪魔ライフと高校生ライフを満喫したい。ってのが自分ですから。
ラブコメはあった方が良かったと思うかな。経験上、今年からの高校生ライフも灰色の青春として深く刻まれそうだな。
別に今のままじゃ、まともに恋愛感情にすらならないと思うけど……、元々が人間だったもの。思春期だもの。期待しちゃうものでしょ。
ただ問題は今時の若者(自分も十分、若者ですよ。)の好きな傾向が分からない。
有一の自慢はこの美白肌のみ。勝負になるだろうか……。
そして、悪魔ってさ色んなイメージがあると思う……。例えば、悪魔経典とかに出てきそうな有名なアイツラとか。
自分もそれなりに期待してた……なのに……なのに……。
「悪魔といったら、執事のあのイケメン的なイメージだったのに……今の自分は、ガッカリだよ!!」
「酷すぎるよぉ……あんまりだよぉ。イケメンなんて爆発的に死んでしまえ~!!(ただの八つ当たりです)」
まぁ、根っこからのコミュ障害物の悪魔なんか、誰も振り向きすらしないだろうな。
ていうより、自分って、化け物ですしね。ついでに言えば、色物にも近い。
あはは、何だろう……どんどんネガティブに成ってきました。
「もう疲れました……。そうだ。死のう」
そう思ったら、即決行。
まず椅子を用意します。
次に太めの縄をこの頑丈そうな木の枝に吊るし、その縄を輪っかにして、その輪に首を置く。
そして、最後に目をつぶり、全身の力を抜く。
その顔に苦悶の表情はなく、静かに瞼だけ閉じている。
数分くらいたっただろうか。
自分は、静かに首の縄をほどき、とぼとぼと立ち位置へと戻る。
「…………(周りに誰も居なくはないのに、誰も助けに来ない。ああ、この説明会のために用意した空間の中でもボッチなんて)グスッ(泣き」
自分は、やや泣きながら、忘れかけてた進行を続ける。
「……と、まぁ死ねない身体なので、自殺が不可能。
人生が嫌になって、自殺が出来る人は羨ましいです。羨ましすぎて、自殺を止めたい位ですね」
「自殺が羨ましいなんて言えるのは、悪魔らしいのか、らしくないのかは微妙ですけどね」
あはは……。
おっと、ちょっと長引いちゃったかな!?
そんなこんなで悪魔と学園ライフ。を満喫するといたしましょうか。
プロローグは少な目の文字量ですが、
2話目から通常にもどります。
約2000文字くらいあるかな?