表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

シーン一[・・・その血で色づく]

          舞台、下手奥に一本の桜の木がある。

          桜の花は、満開を少し過ぎた頃か、花びらが少し散っている。

          桜の木は、基本「山城家の庭」にあるものと考える。

          上手奥には和室のような空間がある。ここを「屋敷」とする。

          セットは、基本的に変えずに進行する。


シーン一[・・・その血で色づく]


          開幕

          照明暗め。

          春季と成仁の二人が刀を持って立っている。(板付き)

          二人で少し切りあった後、下手「桜の木の下」で春季が倒れる。

          上から春季を中心に細くサスが入る


成仁   ここまでだな。

春季   く・・・。


          成仁は、春季に刀を押し当てる。

          春季は、死の恐怖を隠せない


成仁   死が、怖いか。

春季   ・・・死など恐れはしませぬ。私は・・・武家の子にございます。

成仁   そうか。ならば・・・


          成仁は刀を振り上げ、春季を切り捨てる。

          花の季節も終わりなのか、散り落ちていた桜の花びらの上に、

          春季は崩れるように倒れて動かない。


成仁   黙って見ていればよかったものを・・・


          成仁は、桜の木と、倒れた春季を交互に見て


成仁   まさに、桜の海・・・桜海の名にふさわしい死に場所だな。


          成仁、そのまま立ち去る。

          照明が、段々と赤色に変わっていき、その場を照らす。

          溶暗



.

※溶暗⇒だんだん暗くなり、最終的に真っ暗に。

※サス⇒サスペンションライト。舞台上部から垂直に投光する照明器具。主としてスポットライトを使用。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ