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1・世界の変革
「魔法」
それは人知を超える力。
森羅万象を操り、物理法則を覆し、世界そのものを支配しうる術。
限られた者しか使えないとされたその力を操る者達は、時に頼られ、怖れられ、迫害された。
しかしある時から、魔法を使える者達が徐々に増え始める。
それが人類の進歩なのか何者の画策なのかは定かではないが、
迫害を受けるものが増え、その者達に大きな力が備わっているとなれば、反乱が起きるのは必至であった。
多くの血が流れ、また多くの涙が流れた。
迫害を受けるものと、迫害をするものの逆転。
こうして世界は魔法を使える者が強者となった。