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報告・ガクブルそしてメガネおねいさん

わたしはメガネフェチです・・・・・すんません!

ごきげんよう


アインです


あのやっちまった日から何事もなく

4ヶ月の日々が経ちました

あれ? 助かったのかな??


なんて思い始めたとたんに来てしまいました

お父様にわたしを連れて王城へ登城するようにとの親書が届いちゃいました



がっくり Orz



わたしの住む邸がある街ロンドチャペルは王国の北域にある所謂、鉱山都市というやつで

王都ファリアースまで馬車で1ヶ月もかかるド辺境にあるのだ

はっきり言って用件的にも距離的にも行きたくないのですが・・・・

さすがに王様からの招聘とあっては断る訳にもいかず

わたし・お父様・ベルベット先生が馬車の人と相成りました


1ヶ月も馬車に揺られるだけの暇な時間が出来てしまうということなので

献上品のメガネを作ろうと材料を色々持ち込んだのでした

さてさてどうしましょう 本来は個人に合わせて調整しなければならないのがメガネです

今回は仕方がないので0.1~1.0までの10段階を丸と角で1つづつ(計20本)作ることに決めました

ゴトゴトっと馬車に揺られセッセとメガネを作りヒソヒソとベルベット先生と愚痴りながら過ごしていました

行程も半ばを過ぎたころにお父様がわたしにこう言ってきたのです

「アイン・・・・そのメガネというのをお父さんにも作ってもらえないか?」

わたしは首を傾げ

「あれ? お父様も目が悪くなってしまわれたのですか?」

老眼か?

「いや 目は悪くないのだが・・・・なんだかカッコいいじゃないか」

プッふ! 思わずわたしとベルベット先生は噴き出してしまったのです


お父様はちょっと拗ねた顔をして

「わすれてくれ」っとボソリと言いました


「お父様、レンズの屈曲をなくした ダテメガネというのも作れますので」


「ほんとうか!」目を輝かせて喰らいついてきました


「ではお父様、どんなデザインにしましょうか?」


こうしてお父様には“デュラララの平和島静雄が掛けていたグラサンの色なしバージョン”をプレゼントしました

お父様は大喜びであった


そんなこんなで途中いくつかの街で泊まりながら王都に到着したのでした


王都で1泊し次の日には王様への謁見が許されたのでした

そして今、衛兵に連れられ謁見の間に案内されています

なんだかドキドキしてきました


謁見の間に通されわたしとお父様は片膝を付き頭を下げ王様の言葉を待ちました

しかし、今わたしの前には王様・王妃様そして8侯(公)家と言われる3公爵と5侯爵がいるのだ

はっきりいってガクブルである

そうこうしているうちに王様がお父様にお声をかけられた

「ロックベル伯爵よ そなたの娘、アイン嬢がこのメガネなる物を作ったということに相違ないか?」


お父様は頭を下げたまま「御意!」っと一言だけ発した


そして今度はわたしに王様はお声をかけてきました

「アイン嬢、おぬしはいくつになる?」

 

わたしは「8つになります」と答えた


王妃様と8侯(公)家の方々(土のランドグリス侯爵以外)がざわめいた


「まだ8歳の子供がこれを作ったというのか・・・・」これは光のアーライト公爵


「どういった仕組みになっておるのかのぅ」っと興味が尽きぬ様子の闇のダークダネル公爵


「別の物が作ったのではないのか」微妙に疑っている星のレイタイム女公爵


「本当にこの子が作ったというのなら恐ろしい知謀だな」とわたしを見極めようとしている火のフレイアグニ侯爵


「わたしもこのメガネっていうのほしいです とっても可愛いですし」ちょっとずれてる水のウォーレイク女侯爵


「いや そういうことじゃないだろ!」っとウォーレイク女侯爵にツッコミをいれている風のウィンダリア女侯爵


「・・・・・・・・・・・・・」なにも喋らない雷のライヴォルト侯爵


「娘と同じ年なのね・・・・」っと困惑した王妃様


というように皆が好き勝手にしゃべりだしました


「静まれ!」王の一言で水を打ったように静まり帰る謁見の間


「アイン嬢、おぬしは今までやってきたことを余らに話せるか?」


わたしは一度目を瞑り一拍置いてからはっきりと「はい!」と返事をした


そして自分が形意魔法と錬金魔法しか使えず落ちこぼれと言われていること

そんなことは気にせず励まし支えてくれた家族と恩師のこと

恩師ベルベットと共に研究し開発した“精査魔法”のこと

この精査魔法を使い実験と検証を繰り返し、精査魔法で構成を把握すれば今までの1/3の魔力で形意・錬金魔法を操れるようになること

精査魔法を使い物質の性質と特徴を知ることで今までに無い性質をもつ液体や今までのものより硬くて軽い金属なども錬精したこと

これらのことを自分とベルベットの二人で成し遂げたことを王らに報告した


「ふむ・・・・・天才という言葉でも足りぬほどの才覚を持っておるのう・・・」


「しかしファリアネス王よ この子はあまりにも危険ではないか?」というフレイアグニ侯爵


「いや 国にとって危険というのは穿ちすぎじゃろう それよりもこの子自身に危害が及ぶことの方が心配じゃ」これはランドグリス侯爵の言である


「ねぇ ねぇ アインちゃんは有名になりたいの?」と聞いてくるウォーレイク女侯爵


それにわたしは「研究ができればわたしは満足ですので実績は別のだれかのものでも構いません」と答えておく


「なら 今後、研究結果はわれら8侯(公)家から発表しそれに伴う利潤をロックベル伯爵家に還元させるということでどうでしょう」とまとめるウィンダリア女侯爵


「異論はない」とアーライト公爵・ダークダネル公爵・レイタイム公爵・ライヴォルト侯爵


そして王は告げる

「ではアイン・ツヴァイドラィ・フォン・ロックベルのことは我らだけの秘事とし今後の研究結果は一度王家を通し8家より発表するということにする 異論はあるかロックベル伯爵よ」


「いえ 御心のままに」お父様はそう返事をした


「ふむ では今議案はこれにて可決とする 皆の者御苦労であった」


「「「「「「「「「御意!」」」」」」」」


こうしてわたしの大変な一日は終わりを迎えたのである

あぁ~ つかれた>_<









王城をあとにしようとしていたアインに忍び寄る影が二つ・・・・・






「ア~イ~~ンちゃん!!」後ろからガバっと抱きすくめられるアイン

もがき振り返るとそこにはウォーレイク女侯爵と引っぺがそうとしているウィンダリア女侯爵がいました・・・・

「ふぇ????」まぬけにツブヤクわたし

「そのメガネっていうのが可愛くてとってもほしいのだから私にも作ってもらえないかな?」

といって手を合わせて拝んでくるウォーレイク女侯爵

「・・・・わかりました」わたしはそういって

おっとりした感じのウォーレイク女侯爵にフレームを赤くした下ふちの丸ダテメガネを

キリっとした感じのウィンダリア女侯爵にはこれまたフレームを赤くした小さめの長方形の下ふちダテメガネをプレゼントした

「うわぁ~ かわいいぃ~ ありがとね アインちゃん」大はしゃぎするウォーレイクと

「ありがとう」と簡潔に礼をのべるウィンダリア

この後、この2人が付けたメガネが火付け役となり大流行しロックベル伯爵家に巨万の富を落としたのは余談である





次は帰る前に王都での一コマをと思っています

まぁ 予定は未定な わたしですが

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